1954-10-07 第19回国会 衆議院 地方行政委員会 第81号
○大石委員 そうすると吉田天皇のときには吉田天皇、鳩山天皇のときには鳩山天皇の国務大臣がすなわち公安委員長になる。しからば今ここでお答えになつたことも、あなたは虚心坦懐でやるとおつしやいましたけれども、虚心坦懐でやれないじやありませんか。やはり自由党のためにあなたは一生懸命にお働きになると思うのでございますが、いかがでございますか。それはそうにきまつとるでしよう。
○大石委員 そうすると吉田天皇のときには吉田天皇、鳩山天皇のときには鳩山天皇の国務大臣がすなわち公安委員長になる。しからば今ここでお答えになつたことも、あなたは虚心坦懐でやるとおつしやいましたけれども、虚心坦懐でやれないじやありませんか。やはり自由党のためにあなたは一生懸命にお働きになると思うのでございますが、いかがでございますか。それはそうにきまつとるでしよう。
しからばこういうような法案が通つたら、吉田さんは吉田天皇になつてすべての権限をあの人が持ちます。そうするとこれはフアツシヨになります。斎藤さんはこれをどういうふうにお考えになりますか。知事でさえフアツシヨになつているが、それがこういうふうに吉田さんがいろいろな権限をお持ちになるとムツソリーニ、ヒトラー。今度吉田さんがなくなられるとあるいは共産党の人が出るかもしれない。これはどうするか。
○大石委員 それだつたら小坂さんを警察担当の大臣に置く必要もなければ、吉田さんが吉田天皇になる必要もない。すべての権限はそういうふうになつておる、これは一貫して一つの流れになつておる。これを国家警察とわれわれは思つて今後審議いたします。さよう御承知を願いたいと思いますがいかがでございましよう、よろしゆうございますね。国家警察ですね。
はれものにさわるように、吉田天皇のようなものをつくつておいたのでは、天下何事もできません。この際敢然として吉田さんに向つてはつきり――まず吉田さんから料理をして、そうしてわきの政党に呼びかければ呼びかけるでよろしい。順序が間違つておるということを申し上げて、これでやめます。
たとえば査察使の派遣の点をとつてみましても、人事院は何ら関係なく、総理大臣吉田氏が自分自身で任意に專断をもつてこれを任命し、派遣し、それに対しても何ら国家の公務員としての独自の立場が守られないというふうになつておる、これは吉田天皇の思うようになるような任命であります。
(「その通り」と呼ぶ者あり)我々は敗戰革命において天皇制を廃し、却つてここに吉田天皇を見る。何たる皮肉でありましようか。ここに列する閣僚の面々、断じてパチンコ大臣であつてはならないのであります。(「そうだ」と呼ぶ者あり)たとえ、その逆鱗に触るるあつて、夕べ恩寵の喜び、忽ち斧鉞の悲しみに変りましても、毅然としてやつて頂きたいのであります。