かつまた住民の合併意欲が十分に盛上がっていないので、地方自治の本旨に則り本法案の成立に強く反対する。」これは大阪府議会が満場一致で議決したことです。与野党あげての満場一致の決議なんです。 地方制度調査会が府県合併についての答申をする際に、きわめて不十分でありますけれども、こういうふうに書いてあるわけですね。
これは当時県下の未合併町村の多くに、合併の恣意性を強く打ち出して、県の合併計画反対を目的とする自主合併同盟の活動などがあって、合併意欲を著しく減殺するという悪影響を与えたこともあって、町村民多数の意見と称せられるものが、絶えず一部の策動によって動揺していることと、関係町村当事者の互譲精神において、欠くるもののあることが、私ども第三者として看取されたのであります。