1964-04-28 第46回国会 衆議院 本会議 第27号
浅沼暗殺事件直後、国会において右翼テロ対策が盛んに論じられましたが、有効かつ具体的な対策が講じられることがなかったため、引き続いて中央公論社嶋中社長夫人等に対する右翼暴力団のテロ行為があり、嶋中家のお手伝いさんが嶋中夫人をかばって殺されるという悲劇を生んだのでございます。
浅沼暗殺事件直後、国会において右翼テロ対策が盛んに論じられましたが、有効かつ具体的な対策が講じられることがなかったため、引き続いて中央公論社嶋中社長夫人等に対する右翼暴力団のテロ行為があり、嶋中家のお手伝いさんが嶋中夫人をかばって殺されるという悲劇を生んだのでございます。
私の根本的な疑問は、最も重大な、そして、当面最も緊急を要する右翼テロ対策を、暴力一般に対する対策の中に埋没させているのではないか、という点でございます。(拍手)そして、それによって右翼テロの本質をおおい隠し、その対策の焦点をぼかしてしまうのではないか、という疑問でございます。 言うまでもなく、右翼テロが犯罪を犯すのは、彼が刃物を持っておったからではありません。
○松井(誠)委員 私どもが国政調査権の範囲を問題にしておりますのは、先ほど申し上げましたように、右翼テロ対策の問題として資金源を断てというのは、何もわれわれだけではなくて、そういう声が非常に多いわけです。
そうじゃなくて、冒頭申し上げましたように資金源を明らかにするということが、右翼テロ対策の非常に重要な役割を果たす。そういたしますと、もし警察庁なり検察庁なりあるいは公安調査庁なりが、ほんとうに右翼テロの防止対策として資金源を真剣に御調査なさっておるのかどうかということを、実はわれわれ国会の立場から具体的にそれを証明させる方法がないわけです、もし発表させることができなければ。
○松井(誠)委員 それでは根本問題について一つ長官にお尋ねしますけれども、右翼テロ対策の方法として、右翼のそのような資金源を調査をして、そして少なくとも危険な右翼団体の資金はなるべくいかないような措置をとることができるならば――現行法でできるかどうかは別としまして、とることができるならば、それも有力なテロ対策の方法だとはお考えになりませんか。
右翼テロ対策をなぜやらないのだ、こう言っているのだ。あなたたちは真剣に右翼テロ対策をやろうという考えはあるのか。自分の同僚の中から犠牲者が出ておるじゃないか。われわれはもちろん岸内閣のやり方には反対だった。けれどもああいうテロをもって相手の思想や言論や信条を制するというやり方には絶対賛成できぬ。