1968-05-15 第58回国会 参議院 建設委員会 第19号
次に、古藤参考人にお願いいたします。
次に、古藤参考人にお願いいたします。
古藤参考人もおっしゃいましたが、所得の平均政策といったようなことが、今後の施策の一つでなければならぬと考えられます現下におきまして、逆に中小企業、大企業間の賃金格差がますますひどくなるというような状況が、こういう条件のもとに起こるのではないか、こういうことが激化いたしますと、やがてこれが社会不安の原因になるということも考えなければならぬと思うのでございます。
○古藤参考人 さっき申し上げましたことに関連いたしまして、独禁法の改正を言ったわけでございますけれども、ヨーロッパでは、たとえば英国とか西独で最近独禁法という競争制限的な法律をやや強化される傾向にあるという事実は私どもも承知しております。しかしそれは日本の独禁法と比較した場合は、やはり日本の独禁法の方がはるかにきびしいという問題とは少しも抵触しないわけであります。
○古藤参考人 その点はやはり消費者の方面もございますし、産業としてもまたその製品を消費する団体もあり、業界もあるわけでございますが、そういう方の世論が強ければ、今度は自由化された場合には、輸入したいものは入るという体制になるのでございますから、一般的に言えばやはり輸入は自由になるということで、非常に国内のものは、カルテルで高いということがもし万一あれば、直ちに輸入が増大するというようなことでこれは修正
○古藤参考人 ただいまお尋ねのございました中小企業の組織化が必要だという問題につきましては、経団連としましても十分その意義は認めておるわけでございますが、具体的なその方法という問題について、先ほども申し上げたように、この法案にございます強制加入の形とか組合交渉についての応諾義務的な規定、こういうものは必要はないじゃないか。
○古藤参考人 それは現実にそういうふうに考えておるという問題でございますよりは、こういう形で問題が提起されておりまして、先ほど申し上げたような問題点を残したまま法案が成立するというようなことになりますと、大企業の面におきましてもその危惧がまだ一掃されておりません。
○福田委員長 次に、古藤参考人にお願いいたします。
○古藤参考人 先ほどもちよつと申しましたように、独立採算制の見地から行けば、コストに合うような料金をとるということが、第一の條件であります。しかしながら今までの長い國鉄の経営というのは、あまりに國家資本というものに依存しておりまして、その点のギヤツプが非常に大きい。この場合に一挙に独立採算制というものを通しまして、コスト主義に料金を改めるということになりますと、非常に大きな影響を及ぼしてしまう。
○古藤参考人 ただいまの問題につきまして、私としては申し上げるようなデーターを持つておるわけではございません。運賃を上げる以上は、國鉄の経営を独立採算制の趣旨に合うように、できるだけ合理化するということが前提にならなければいかぬ。
○古藤参考人 その点につきましては、一應國鉄の運賃を六割上げるという問題が出まして、それまで予算案とともにいろいろ審議されまして、國家の機関において、ある程度いろいろな案で出て、その結果運賃を上げなければ、赤字が消えないという結論が出たということを前提にいたしまして、私は本日の意見を述べたわけなのです。