1961-04-19 第38回国会 衆議院 文教委員会 第17号
○清水政府委員 永仁銘古瀬戸瓶子、いわゆる永仁のつぼにつきまして、昨年来地元の一部から、これは鎌倉時代の作じゃないというような御意見が出されたのでございます。
○清水政府委員 永仁銘古瀬戸瓶子、いわゆる永仁のつぼにつきまして、昨年来地元の一部から、これは鎌倉時代の作じゃないというような御意見が出されたのでございます。
重要文化財に指定されておるもののうちでは、あからさまに申しますというと永仁銘古瀬戸瓶子のほかに他の二件が今審議中でございますので、あまり私専門家でないもので、内容をここで申し上げるのはどうかと思いますが、その二点が今慎重に専門審議会で審議中でございます。
○清水政府委員 このたびの永仁銘古瀬戸瓶子の問題は、文化財にとりましては非常にいい勉強の機会を結果的には得ることができたわけでございます。今御指摘の、特に焼きものは美術工芸品のうちでも最もむずかしいものであればあるほど、科学的な調査が必要であると私は思うのでございます。
ただし、前々からいろいろ御議論がございますが、まだこの永仁銘古瀬戸瓶子、四耳壷、その他については結論が出ておりませんが、専門審議会で結論が出ましたならば、できるだけ早い機会にこれを処置し、先ほど博物館が偽物を買うとは何事だ、これは国際信用にというお話でございますが、その点はまことに遺憾に思います。
○清水政府委員 このたびの永仁銘古瀬戸瓶子を中心とする調査にあたりましては、形の整ったもの全部九十一点、破片を百六十何点集めました。出土地の明らかなもの、出土月日の明らかなもの、もちろんその中にはいわゆる新しいと思われるものを全部入れまして比較検討いたしたわけでございます。先ほど申し上げました通り、永仁銘古瀬戸瓶子につきましては一つの方向で進んでおります。
いわゆる永仁の壷といっておりますが、これは壷ではなく瓶子でございまして、永仁の銘があります古瀬戸瓶子というのが正しいと申しますか、私ども言っております名前でございます。この瓶子は、去る昭和三十四年の六月に文化財保護委員会におきまして、重要文化財に指定いたしたのでございます。