1975-02-18 第75回国会 衆議院 大蔵委員会 第7号
○高沢委員 今回のこの免税点の引き上げで勘弁してくれ、こういうことなんですが、政策上のそういう扱いの一つの例としては、たとえば古典歌舞伎の場合は非課税という扱いがなされている。
○高沢委員 今回のこの免税点の引き上げで勘弁してくれ、こういうことなんですが、政策上のそういう扱いの一つの例としては、たとえば古典歌舞伎の場合は非課税という扱いがなされている。
古典歌舞伎のある組織に入っている人たち、これが上演したときには非課税、同じ歌舞伎をやっても、その団体に入っていない人たちについてやった場合には課税する、こういう矛盾が出てくるんですよ。だから、こういう税制は、これは矛盾を解決する上でも、一日も早く撤廃すべきだと思うのです。
あらゆる面ができて、そうしてなおかつ純然たる古典歌舞伎ができるのが理想的な歌舞伎俳優ではないかと思います。私もよくそういう疑問にぶつかり、私は、一体おれは何をすればいいのかという疑いを持ったことがよくございます。
○伊藤(熹)参考人 古典歌舞伎につきましては、私はなるたけ古いものを求めて研究して、なるたけ古い形でやるべきが正しいんじゃないかと思います。いま行なわれております舞台装置は大体明治年間にできたといってもいいんじゃないかと思います。
それから古典歌舞伎といいますけれども、非常にむずかしい。いまほんとうにわかる人はほとんどいない。現在やっておるものも大体明治歌舞伎でございます。まあ大体明治歌舞伎がその形になってくるんじゃないかと思うのです。
○伊藤(熹)参考人 今度できます国立劇場は、古典歌舞伎のためでございますけれども、ほかのものにも使用できるように、もちろん歌舞伎を一番に考えまして、歌舞伎を完全に上演できて、なおほかのいろいろなジャンルのものもできるようにということもずいぶん考えまして、大体そうなっておると思います。ただ、オーケストラボックスがないのです。
しかし、これから国立劇場の計画もありますし、その文楽に劣らない日本の古典芸術というものは何かということを言いますと、やはり古典歌舞伎じゃないかと思うのですね。私どもも外国に行って、わからないながらも、各国の国立オペラを見て回ると、わからぬけれども何かやはりつかんでくるんですね。