1948-06-30 第2回国会 参議院 財政及び金融・商業・鉱工業連合委員会 第2号
それから尚途中製造の段階におきましては、製造業者が賃金、労賃とし佛います部分は取引高現の課税はございません。従いまして只今お話のありましたような部分品を集めていろいろ手を加えるといような手の込んだ製品というものは御承知の通り素材價値に対しまして労賃の部分が非常に多いわけであります。從いまして相当段階が重なりましても、案外最終價格に対する響きが少いというようなことに相成るのではないかと思います。
それから尚途中製造の段階におきましては、製造業者が賃金、労賃とし佛います部分は取引高現の課税はございません。従いまして只今お話のありましたような部分品を集めていろいろ手を加えるといような手の込んだ製品というものは御承知の通り素材價値に対しまして労賃の部分が非常に多いわけであります。從いまして相当段階が重なりましても、案外最終價格に対する響きが少いというようなことに相成るのではないかと思います。
取引高現は断わるまでもなく、源泉課税による動労所得税と共に、第一次世界大戰の産物であつたのであります。この両者は最も露骨な封建的な租税形態であり、動労國民大衆に対する極端な重税であり、苛斂誅求であり、民主主義を冒涜する租税制度であるとして、決定的な非難を浴せられて來たものであることは、今更説明するまでもないところであります。