1970-10-23 第63回国会 衆議院 大蔵委員会金融及び証券に関する小委員会 第7号
実はそれについて、前金融制度調査官でありました徳田さんが銀行協会の方との対談の中で、「たとえば行政上の監督の強化にしても、銀行法上いろいろ処分権が認められておりますけれども、現実に金融機関に、たとえば業務の停止とか役員の解任というような措置がとられますと、そのうわさが伝わっただけで預金者が非常に動揺して、かえって取付騒ぎが起こって、つぶれなくてもいい金融機関までつぶれてしまうということがありまして、
実はそれについて、前金融制度調査官でありました徳田さんが銀行協会の方との対談の中で、「たとえば行政上の監督の強化にしても、銀行法上いろいろ処分権が認められておりますけれども、現実に金融機関に、たとえば業務の停止とか役員の解任というような措置がとられますと、そのうわさが伝わっただけで預金者が非常に動揺して、かえって取付騒ぎが起こって、つぶれなくてもいい金融機関までつぶれてしまうということがありまして、
現在取付騒ぎまで起こっているのですよ。それをやむを得ないというのは、何ということですか。政府の適切な施策を欠いているからじゃないですか。つなぎ融資をやらないで、補助金をどんどんおくらしておいて、そうして片方では利子がどんどんかさんでくるじゃありませんか。補助をくれといったって、全部回収はできないじゃないですか。自治体や何かは限度があって、やれない。
まるっきり責任のなすり合いで、しまいには取付騒ぎまで起こっているのです。これでは何のための高額の補助をやったのか、あるいは何のための特別措置をやったのか、わけがわからぬ。こんなことでは困ると思うのです。大体大蔵省なんかけしからぬことには、雪なんというものは災害のうちに入らないのだということまで言っているという話です。そんなべらぼうな話はどこにもない。
戦前と違って取付騒ぎが起こるということは絶対にない。それは政府の行政が預金者保護ということに非常に気を使っているからである。こういうような結果、金融機関の経営者はみずからの責任ということについて稀薄になってきたということが戦前、戦後を比べて言われるようになっておる。
かつて昭和二年から三年にかけて、銀行の取付騒ぎが起き、不景気のどん底をわが日本が歩んだとき、当時の政府は、失業問題解決の一助として、東京をして失業救済事業をなさしめたことのあったことは、池田総理も御存じのはずであります。私は当時その失業救済事業で働いた経験を持っておりますが、当時一円四十銭の賃金の支給でありました。この賃金は文字通り当時の最低の賃金であります。
○松井(誠)委員 この第三の金銭債務の支払いの延期ですけれども、これはやはり規定の体裁からいえば普通の個人間の貸借も入るわけですが、おそらくは主として考えておるのは銀行の取付騒ぎに備えるための、そういうことを目的にしたいわばモラトリアム、そういうものが頭の中にあるのだろうと思うのですけれども、そうなんですか。
それはうっかりすると取付騒ぎになるし、そうすると結果において大衆に迷惑をかけることになる。こういうことになるから、直ちには取り上げない。それで、あなたにお会いできれば、武鉄のことなんだから、はっきり武鉄と言ったかもしれない。
ところが、ただいま大臣のお述べのように、岩井という会長がなくなりまして、その以後にこの岩井会長個人の信用を基礎にいたしまして種々裏帳簿関係でやっておりました操作が直ちに表に現われて、それが不渡り手形を出すということから、取付騒ぎというふうな形になったのであります。
特に銀行局長も御承知の通り去年の八月、九月に事実上あれは取付騒ぎがあって全国的に大問題になりました。そうして福岡県庁の知事初め知らぬはずはないので、その一億円もの金をあわてて取りにこなければならぬのがなぜ取りにこなかったのか、その事情がわからぬ。おそらく検察庁ではある程度わかっておられると思うが、なぜ取りにこなかったか。
ただ、債務名義を持った債権者は、滞納処分の目的になった財産以外にも、財産があれば、それに対して強制執行ができるわけでありまして、特にかような調整の措置が法律によって講じられたからと申しましても、債務者の取付騒ぎのような弊害が起きるというふうには考えておりません。
ところが、一人が払い出しを請求したらばほかの預金者にも全部これを通知をして差し押えをさせるというようなことにすれば、いわゆる取付騒ぎが起る。この取付と同様なことになるのであります。国税滞納処分で差し押えを受けた、そうすると今度はほかの債権者がわっと一ぺんに寄ってくる。こういうことになると、どんな人であっても、事業を手広くやっておる人はこれでつぶされてしまう。
従つてそういうところにどつか一行に取付騒ぎのようなことが起きて、そこから不測の経済混乱を連鎖して行くというようなことがないとは断一斉できない。私はこれは流言飛語を由すわけではありません。そういう心配を深刻にしておるわけです。
それが組合員に知れて取付騒ぎになつた。それを中金の理事の方に保証してもらつて、どうにか収支をつけたというような事実があります。これは、たまたまそういうことが起つたのですが、これは相当よく調べてみますと、こういうことはあり得ることである、私はそう信じております。
従来届出をやつておつたことを今度野放しにするようですが、許可制にして大蔵省が責任をとらなければならぬことももちろんございましようが、銀行を許可営業にして監督して、そうして銀行が取付騒ぎにあつたら助けてやるというのとはちよつと違うのではなかろうか。つまり大衆から金を預かる、不特定多数の者から金を預かつて金融業をやるということは、これは大蔵省としても相当責任がございます。
銀行の名前は申し上げませんけれども、こういう一種の取付騒ぎが部分的に進行しつつある恐るべき状態です。そういうような状態にある際に、こういう経済の進行状態とこれからの電源開発というものは、どういうふうに一体手当をされて行かれるのか、このことをお尋ねしたいと思います。 それから第四の点は、当然予算が削減をされているのでありますから、今までの方針である電源開発の工事の継続は困難です。
それら匿名組合組織による保全経済会の破綻、株主相互金融による破綻から、ひいては相互銀行、信用金庫、さらに地方銀行に至るまでのそういう一つの事実、相当の金利を出しても使いたいという、かような資金に対する要求の声が自然と織りなしたこれらの風潮に対して、一部では京都の公同信用金庫の取付騒ぎ等から、中小金融機関に預けた金が万一手にもどらないということがあつては困るから、預金保険をひとつ創設してもらいたいというような
それから、一般の預金者を保護しようということが、実は取付騒ぎを起して、預金者を元も子もないようにしてしまうおそれがある。それから、これからのものを保護するという一点ではいいけれども、それではこれまでのものが犠牲になつてしまう場合がある。これは早急に対策をとつてほしい。
そうしますと、目下のところ判明いたしておるのは、ある二、三のものは経営よろしきを得ない、いわゆるインチキ的な何があつたという点もありますけれども、事の根本の起りは、今年の六月か七月に検察当局の業界に対するお手入れがあつたので、それが非常に同業者なり株主に動揺を来して、言いかえれば不安な状態が深刻になつた結果、取付騒ぎが多くなつたので、つい預かり金がぐるぐるまわらなくなつてしまつて、閉鎖しかかつているのが
○竹村委員 そうすると農業協同組合に、特別に一般法人と違つた課税をするのでなく、今までのように一般法人と同じように課税することが、農林大臣としては当然だということでありますが、しかしそのため農業協同組合は、現在至る所で取付騒ぎか何かが起つております。
によりますれば、組合の業務もしくは会計が法令、定款、規約に違反し、または組合の運営が著しく不当である場合には、組合員は無制限に檢査の申出ができるようになつており、その場合行政廳は檢査をしなければならないということになつておるのでありますが、これを信用組合に許しますると、一部不平者がこの檢査権を濫用するおそれがありまして、そのためにせつかく健全に発達しつつありますところの信用組合の信用が傷つけられ、あるいは取付騒ぎ