2018-03-30 第196回国会 衆議院 経済産業委員会 第3号
コロンビアの隣には、当時反米政権であったチャベス、その後もベネズエラは反米色が強いですけれども。また、チャベスに同調する、当時でいえばエクアドルのコレア政権があった。 そういうコロンビアが反米というようなことになりますと、米州全体が一挙に、いろいろな意味で、安全保障も、それから経済も含めて、リスクが高まってくる。
コロンビアの隣には、当時反米政権であったチャベス、その後もベネズエラは反米色が強いですけれども。また、チャベスに同調する、当時でいえばエクアドルのコレア政権があった。 そういうコロンビアが反米というようなことになりますと、米州全体が一挙に、いろいろな意味で、安全保障も、それから経済も含めて、リスクが高まってくる。
そして、南にはボリビアというやはり反米政権があった。エクアドルのコレア政権は、今言った国々ほど激しくはないですけれども、それでも、どちらかといえば親ベネズエラというような状況であった。そして、キューバもしかりです。ただ、ここに来て、キューバも米国との間で雪解けが始まっております。 ただ、コロンビアまでもが今言った反米化すると、アメリカからしてみたら、非常に大きな米州内のリスクを抱えてしまう。
特に、アメリカが非常に依存しておりますのは南米、中南米でございますが、ベネズエラではチャベス大統領が反米政権となり、そしてまた石油資源の国有化を図る。同じようなことがボリビアでエクアドルで行われ、非常に南米でナショナリズムが高まっています。
しかし一方で、反米政権は武力をもってでも倒す、テロ支援国家もこれも倒していこうと。こういうことの中で、アフガン、イラク、イランというのは地政学上非常に重要な意味を持っている。石油資源も、アフガンの場合は近くにカスピ海沿岸の石油埋蔵量がある、パイプラインを引けばこれは相当有利に働くと。
御承知のとおり、南米は石油大国であるベネズエラ、ここが反米政権といいますか、アメリカと仲が悪いということもあり、今急速に中国とベネズエラが結びついている。 また、ブラジルも、ルーラ大統領、去年お越しになりましたけれども、当初はかなり過激な政権として、海外債務を無視するというようなことを掲げて大統領になられた。
ボリビアもベネズエラも、左翼というか、どちらかというと反米政権ができている。こういう国に対して武器の輸出もしている。こういう関係をやりながら外交をやっている。 中南米は基本的に親日的なんですが、日本の存在感は今薄れている。僕は二年に一遍は必ず行っているんです、中南米。大体肌で感じますが、ブラジル、これも例えば中国はどうしているか。毎年百人以上の国会議員を招待しているんですね。
これは、先ほどの説明にもありましたように、イランという最も親米的な、それまでアメリカの代理人としてこの地域を守ってきた親米政権が一転して反米政権になると、その反米の根拠が正にイスラム主義であるというイスラム革命の輸出という脅威をイラン革命は生み出すことになったわけです。 そこで、アメリカの中東政策が複雑化せざるを得なくなる。
つまりアメリカが反共的な政権を何とかして維持しようとして軍事援助と経済援助とをつぎ込んだ国の中に、その後そこで政変が起きて、その結果反米政権が生まれた国というのが、私が数えただけでも七つ八つあるわけです。だから、そういう意味でアメリカの戦略的な援助というものはまことに愚かであって効果が上がらなかったと、これは私はしばしば申し上げているところです。