1964-05-19 第46回国会 参議院 外務委員会 第21号
それで、また蒋介石が大陸反攻政策を、口に出して、これば取り下げたと言わぬでも、事実上そういうことになるかどうかということは、今後の台港、中共の関係で非常に重要なファクターだと思うから、私は、要するに中共の核というと、蒋介石の大陸反攻政策との関係ということ、ここに一番注目しなければならないと私自身は思っておりますが、質問というのではないけれども、外務大臣、もし御所感があればひとつ。
それで、また蒋介石が大陸反攻政策を、口に出して、これば取り下げたと言わぬでも、事実上そういうことになるかどうかということは、今後の台港、中共の関係で非常に重要なファクターだと思うから、私は、要するに中共の核というと、蒋介石の大陸反攻政策との関係ということ、ここに一番注目しなければならないと私自身は思っておりますが、質問というのではないけれども、外務大臣、もし御所感があればひとつ。
国民政府のいわゆる大陸の反攻政策というものは、これは単純なものじゃなくして、蒋介石総統の過去三十年にわたる共産党との闘争の経験、血と涙をもってつくり上げられている政治哲学に根底を持つ政戦両略の結晶したものだと存じます。国民政府自体として、そのような政策を持つに至っておる実情、また、その内容そのものについては、われわれも正しい認識を持つ必要があると思います。
そこで、やるおつもりがあるのなら具体的にお尋ねいたしますが、その敵視政策を氷解する、そのためには少くとも私は——岸さんが一昨年台湾へ行かれたときに、蒋介石の本土武力反攻政策を支持するかのごとき談話を発表なすった。
その会見の際に、蒋介石が大陸反攻政策を述べたのに対しまして、岸首相がこれを肯定せられたごとき報道が外電によって伝えられたのであります。しかし私は、それを信じておりません。まさか日本の総理大臣ともあるものが、大陸反攻説に調子を合せるような言動をされたのであろうというようなことは信じたくありませんし、また信じてもおりません。