1954-10-08 第19回国会 参議院 文部委員会 閉会後第18号
今出された民主政権の樹立ということがなぜ極左政党に通ずるか、吉田反動内閣打倒がなぜ極左政党に通ずるか、そういうことを解明してもらいたい。
今出された民主政権の樹立ということがなぜ極左政党に通ずるか、吉田反動内閣打倒がなぜ極左政党に通ずるか、そういうことを解明してもらいたい。
日教組は平和四原則であるとか、或いは反動内閣打倒であるとか、民主政権樹立であるとか、そういう明瞭な基本的な政治的主張を持つておる。そうしてそれを推進するために選挙のあるときは候補者を公認をして、そうしてそれに対して政治資金を援助して、そうしてその出て来た人は日政連議員団というものを組織しておられる。
そこで日教組の掲げる綱領、主張、そういうものを見て見るというと、平和四原則ですか、或いは三反であるとか、それから吉田内閣打倒、反動内閣打倒、人民という字は書いてあつたかどうか覚えておりませんが、これは資料を免ればわかります。政権の樹立、これは我が国における左翼政党の掲げておる政綱と一つも違わんと私は思うのです。違いますか。
日教組の揚げているところの、主義、綱領といいますか、スローガンを見ても、いわゆる平和三原則であるとか、その他たとえば反動内閣打倒、民主主義政権の樹立、こういうようなことを述べている。これは明らかに政治的な主張であります。これは勤務条件の改善とか、そういう問題じやありません。これは政治的主張、最もはげしい政治的主張であります。そうして日教組は、選挙のたびに公認候補者をつくつておるのであります。
新潟大会、宇治山田大会、甲府の会議、こういうものの宣言書を見ても、共産党のにおいの強いいろいろの文句がありますが、最後に吉田反動内閣打倒はまだよろしいにしても、民主政権樹立というような言葉が書かれておる。これが共産党のスローガンである民主人民政権の樹立とは誰いておりませんけれども、しかしこれは明らかに労働者独裁を主張するところのいわゆる民主人民政権樹立であると私どもは解釈いたします。
そうしていつも最後には反動内閣打倒、(「その通り」「当り前だ」と呼ぶ者あり)この政治的主張、それが政治的偏向というのであります。これを政治的偏向と言わずして……、そうして選挙のときには選挙闘争としてですよ、多額の金を以て選挙を争い、議員を国会に送つている、これが政治的偏向でなくて、どういうものが一体政治的偏向ですか。
ことに五月には新潟で日教組の組合大会があつて、吉田反動内閣打倒、民主政権樹立ということを決議しております。これが団体としての政治活動でありませんか、お答え願います。
労働調整法を前内閣が提案の当時は、この議会の周囲は、社会党の率いたる人が十重、九重に囲んで、反動内閣打倒すべしとか、かかる惡法は葬れと絶叫されたのでありますが、これを支持したる國民協同党、この両党は、今日この労働調整法――諸君が唱えて反動なり、惡法なりと唱えたこの案は、今日その政策協定のわく外であります。これに対する改廃はなさるのであるか。これに対する御所見を伺いたいのであります。