1975-06-20 第75回国会 衆議院 本会議 第29号
わが国が、世界に誇るべき憲法の崇高な理念に基づき、いかなる戦力も持たず、平和中立外交の道を進めるべきであるにもかかわらず、反対に、冷戦思考で固められた日米安全保障体制至上主義に固執し、常にわが国を反共防衛の最前線となし、加えて、米軍の前線基地としてインドシナの侵略に積極的に加担してきた事実が、アジアの平和と安定に脅威を与えていることこそ、まさに国際常識となっていると言わざるを得ないのであります。
わが国が、世界に誇るべき憲法の崇高な理念に基づき、いかなる戦力も持たず、平和中立外交の道を進めるべきであるにもかかわらず、反対に、冷戦思考で固められた日米安全保障体制至上主義に固執し、常にわが国を反共防衛の最前線となし、加えて、米軍の前線基地としてインドシナの侵略に積極的に加担してきた事実が、アジアの平和と安定に脅威を与えていることこそ、まさに国際常識となっていると言わざるを得ないのであります。
なぜならば、自民党政府は、憲法の精神に基づいて、わが国が本来進むべきである非武装、平和、中立外交の道をとらずに、戦後の冷戦思考で打ち固められた日米安保体制至上主義に固執し、常にわが国を米国の反共防衛のとりでとし、米軍の実質的な基地の自由使用を認め、インドシナへの侵略的軍事介入に積極的に協力加担する態度しかとってこなかったし、いまなおその姿勢をとり続けているからであります。
朝鮮民主主義人民共和国を敵視して、朴政権を朝鮮半島における唯一の合法的政権と認め、以来、日米安保条約と韓国条項の発動、日米韓運命共同体論を展開し、アジアにおける反共防衛の直接のにない手としてあらゆる援助協力を行なってきているのであります。 田中内閣成立以来、この傾向は一そう強まりました。
だれが見たって、日本における反共防衛の巨頭で、だれもこの人が平和主義者だとは考えない。それが大臣就任とともにきちんとこれをやめちゃった。坂田さんが許可したものを中止せしめた。次が西村さんです。官僚の秀才です。官僚には腹がない。頭はいいけれども、腹はない。右すべきか左すべきか、許すべきか許すべからざるかをふわふわしながらじんぜん日を過ごして大臣のいすを去る。次になられたのがあなたですよ。そこでだ。
○小林委員 いままでの政府の中国、北鮮に対する基本的なものの考え方、あるいはまたドラゴン作戦等を通じて、この日韓条約というものが、やはり防共、極東の安全を守るというアメリカの立場に立って、対共産主義の、侵略を防いでアジアの安全を守るという反共防衛を根幹としてでき上がっている協定条約であることは、私は明白になったと思うのであります。
やはり、その裏には、アメリカと一緒になって、中共、北鮮を敵にしたいわゆる防衛体制、反共防衛を目的とした日韓会談ではないか、それが政府の真意ではないか、こういうことを考えなければならないのでありまして、その点を明らかにお示しをいただきたいと思うのであります。
現に東京駐在の金大使は、六月十八日、内外情勢調査会での演説で、本条約が実質的に反共防衛条約であることを強調し、李外相も、六月二十四日、ソウルに帰っての記者会見で、「佐藤首相とアジア集団安全保障について話し合った」と言明しているではありませんか。総理は何を話し合われたのか、明らかにしていただきたい。
にして朝鮮民族が二つに分かれておるけれども、現在の実情としてはやむを得ずまず南と諸懸案を解決する、それが済んだならば、次に北についても、その政府の存在は認め、全民族に関する、たとえば領土の問題とか請求権の問題とか、あるいはまたその他の漁業、経済の問題等についても話し合いをいとうものではない、その主張と権利をわれわれは無視するものではないということを言っておりますけれども、事実は、三十八度線をはっきり反共防衛体制
○石山委員 ベトナム、韓国等を考えてみると、東南アジアで紛争が起こりそうだ、だから世間でも、反共防衛センターというふうなものをどこかに設けなければならぬという風聞が流れるのも、やはりかなりな根拠のある見方だと思うのです。
それで、私は当委員会で聞きただしたら、それはそうではございませんと言ったのですが、最近韓国に反共防衛センターというふうなものを設けて、そこで東南アジアの反共グループを訓練するというもくろみがあると聞いておる。
そういう関係から、アジア、アフリカの問題は、今後大きな問題となって参るわけでありまするから、そういう際に、いわゆる古い反共防衛式な考えはもちろんだめでありまするし、また地域的な集団安全保障よりも、AAグループに対しまするアメリカのこういう動き方等を対象といたしまして、日本の考えも検討をしなければならない時期に来ておると思うのであります。
まず、中近東においては、イギリス側は主としてバグダード会議において反共防衛態勢を固めんとしているのに対し、共産陣営は、エジプトなどのアラビア諸国に働きかけ、さらにアジア諸地域にもその手を伸ばさんとする形勢があり、ソ連例の積極政策はいたく自由民主陣営の神経を刺激しておるのである。
現にヨーロッパにおける情勢は、勢力の均衡によって大いなる動揺はないようでございますが、中近東においては、英国の主催するバグダッド会議におきまして反共防衛態勢を固めんとしておるのに対し、共産陣営はエジプト等のアラビア諸国に働きかけて、さらにアジア諸地域にも手を延ばさんとする動きが見られているのであります。
現にヨーロッパにおける情勢は勢力の均衡によって大なる動揺はないようでございますが、中近東においては、イギリス側を主として、バグダッド会議において反共防衛態勢を固めんとしているのに対して、共産陣営は、エジプト等のアラビア諸国に働きかけて、さらにアジア諸地域にもその手を伸ばさんとする形勢があるのでございます。
○木下源吾君 そこでよくアメリカのアジアにおける防衛線はいわゆる反共防衛線と言われていたものが、アリューシャンから日本列島、沖繩から台湾、フィリピンの線、こういうようなことが言われておりますが、これは戦争が起きれば第一番に日本がその戦争の戦場になるということは考えられますが、それについてはどういうふうにお考えになりますか。
特に今度の援助は結局その裏に日本は極東反共防衛に従来以上に積極的な参加をするような了解の上に立つていると解されるわけです。ですから援助の裏はらとして、愛知君は防衛計画を持つて行つているはずであります。
インドシナの燃え上る革命的民族運動に対処するためにアメリカが提案した東南アジア防衛体制の構想は、近き将来太平洋反共防衛体制にまで発展する可能性があるのであります。アメリカの、かかる帝国主義的脅威については、戦時中、当時の政府は、米英鬼畜という極端に誇張された表現をもつて国民に宣伝いたしました。その宣伝の当否はともかく、その脅威はそのまま今日においても存在しているのであります。
日本の将来の運命は、いわゆる自由民主主義国家と一連になつて反共防衛をなすのが日本の将来の道を開拓するゆえんであることは、昨日申した通りであります。