2017-02-09 第193回国会 参議院 外交防衛委員会 第2号
リビアもまた、二〇一一年のアラブの春の際にNATOが反乱部隊を支援するという形でカダフィ政権が打倒されたという経緯があります。少なくともこの二か国については、アメリカが、あるいは欧米諸国がある種特別に支援してきたわけでして、そうした国に対して入国禁止令を出すということは極めて矛盾した政策になっているわけです。
リビアもまた、二〇一一年のアラブの春の際にNATOが反乱部隊を支援するという形でカダフィ政権が打倒されたという経緯があります。少なくともこの二か国については、アメリカが、あるいは欧米諸国がある種特別に支援してきたわけでして、そうした国に対して入国禁止令を出すということは極めて矛盾した政策になっているわけです。
国会以外の場所で、憲法の定めによらずして総理大臣の更迭を図る、これは明らかに憲法秩序の紊乱であり、かつて昭和十一年、反乱部隊が機関銃等兵器、兵力を用いて、時の岡田内閣を襲撃したあの二・二六事件と、その実体はその軌を同じくするものと申さねばなりません。
この点長官、あなたとしては部隊の権威、自衛隊の権威を保って国民の信頼する自衛隊たらしめるために、予備自衛官の責任、反乱部隊の部隊長のかってな指揮をした責任を同一に見るという大きな矛盾を、この際すかっと、長官として部下に命令して検討させるということを御指示願いたいのです。
二・二六事件のときのことを皆さん御記憶でしようが、反乱部隊というごく一部隊が反乱をしたときに、時の軍司令官は、東京におる近衛師団も第一師団も使えなかつた。使えなかつたということは、その指揮があぶないから、あれを使つて、はたして反乱軍が討伐できるかどうかという自信がなかつた。そこで仙台の二師団を電報で呼んで、あれが到達するまでは、反乱軍に自由に東京市中を歩かせておいた。