1972-06-02 第68回国会 衆議院 外務委員会 第20号
さらに、ついでに質問を続けますが、第三は、佐藤首相の答弁のとおりに中華人民共和国政府は中国を代表する唯一正統の政府であるから、一国一政府の原則に従って、中華人民共和国政府を相手として国交の正常化、国交の回復を実現する立場からすれば、中国の一部である台湾地域のみを事実上の支配権力のもとに置いておるのにすぎない、いわば反乱政府的存在にすぎないところの蒋介石政府とのいわゆる日華条約は、中華人民共和国との国交
さらに、ついでに質問を続けますが、第三は、佐藤首相の答弁のとおりに中華人民共和国政府は中国を代表する唯一正統の政府であるから、一国一政府の原則に従って、中華人民共和国政府を相手として国交の正常化、国交の回復を実現する立場からすれば、中国の一部である台湾地域のみを事実上の支配権力のもとに置いておるのにすぎない、いわば反乱政府的存在にすぎないところの蒋介石政府とのいわゆる日華条約は、中華人民共和国との国交
○黒田委員 もう一度念のために質問しますが、中国を代表する唯一正統政府である、こうなれば、それが中華人民共和国政府であるという意味、これは間違いないことだと思いますけれども、そうしますれば、中国の中で他に政府であることをみずから呼号し得るような政権は、反乱政府として存在すればともかく、合法政府としてはそういうものは存在し得ない、こういう結論になるのであります。これは理の当然だ。
それで、そちらの政府のほうがほんとうに全国を支配する、あるいは大部分を支配するということになりますと、今度はそちらの反乱政府のほうを正統政府として承認する、こういう過程になるわけでございまして、ただいま御指摘になりましたスペイン内乱の際におきましても、第三国はいろいろございますが、たとえばイギリス等は正統政府というものをずいぶん長く承認しておりましたが、ドイツ、あるいはイタリアというものは、むしろフランス
そこでこれに対処する日本の態度としては、これはなかなか機微なものがあろうと思いますが、まず、先ほど反乱軍の交戦団体の問題が出ましたが、いわゆる反乱政府の方から日本に何らかの接触をしてきたのか、そういう事実があるのか。すなわち交戦団体なりあるいは承認なりの申し出があったか、この点を伺いたい。
ところが今は御承知の通りに、パダンを中心として反革命政府、名前は革命政府といっておりますが、私は実質的には反革命政府、反乱政府だと思う。そういうものができており、これに対してオランダが好意的な、何か支援を送っておる事実、さらにまたダレス国務長官の言明等を通じてみましても、何かアメリカ方面が、まだ具体的な支援はしておりませんが、少くとも、モーラル・サポートを与えておる、そういう感じがする。
外務大臣が反乱政府とお考えになるかということを聞いておるのです。
高橋条約局長は反乱政府だと言われておる。ところが外務大臣は、反乱政府と言うのは適当でない、そう思わぬ、こう言われておるとすれば、条約局長の発言を取り消しますか。
国際法上、一国に内乱が起つた場合に、それに対して中立的立場をとるということは、これは俗語でありますが、正統政府に対しても反乱政府に対しても、どちらにも加担しないというのが、一国の内乱に際しての第三国の中立的立場である、そういうように考えていいと存ずるのであります。