1965-12-10 第50回国会 参議院 本会議 第13号
質問に先立ちまして、私は、この不信任案は、単に河野副議長に対する不信任案であるばかりでなく、十二月四日、わが参議院日韓特別委員会における政府与党の暴挙に発し、まさに音を立ててくずれ落ちんとするわが国の議会制民主主義の危機に対する深い憂慮が秘められているものとの認識に立ち、マクロ的視野に立っての質問を試みたいと思うのであります。御提案者には、あらかじめ御了解を賜わりたいと思います。
質問に先立ちまして、私は、この不信任案は、単に河野副議長に対する不信任案であるばかりでなく、十二月四日、わが参議院日韓特別委員会における政府与党の暴挙に発し、まさに音を立ててくずれ落ちんとするわが国の議会制民主主義の危機に対する深い憂慮が秘められているものとの認識に立ち、マクロ的視野に立っての質問を試みたいと思うのであります。御提案者には、あらかじめ御了解を賜わりたいと思います。
十二月四日午後三時二分、参議院日韓特別委員会において惹起した不祥事は、きわめて特異な事件でございます。その点については、同僚議員がしばしば明らかにしたところでありまするから、私は内容については触れたくはございません。
去る十二月四日、参議院日韓特別委員会で日韓案件の採決が強行された、というよりは、多数党である自民党によって、採決が行なわれたことにされた、と言うのが正確であります。わが党の横川委員の質問中に、自民党の植木委員が「委員長」と一言叫びました。混乱の中に、一分後には寺尾委員長をはじめ自民党側は退場しました。これが事態のすべてであります。
不信任の第二の理由は、日韓特別委員会の審議と関係法案の扱いについて、河野副議長は、重宗議長とともに、野党各会派の要望にこたえて、衆議院段階におけるやり方はまずかったと自分も思うので、参議院ではその二の舞いはしない、慎重審議を尽くしたいとの約束をしながら、実際には、特別委員会の審議にあたっては、適切妥当な助言も指導も行なわざるのみか、逆に十二月四日、参議院日韓特別委員会において自民党が行なった、衆議院特別委員会