1982-04-08 第96回国会 参議院 外務委員会 第4号
にもかかわらず今日において、戦時中におけるヤルタ協定の密約、それから発展した原爆競争、そういうものによって、国連が少なくとも国際紛争における調整をやるべき機構として設けられたにもかかわらずこれを無視して、米ソ両国が核兵器を持ってお互いに均衡を保つというのから、このごろは優位な地位を得て相手を抑えようというようなブレーキのきかないところにまで来ても、依然として国際連合を無視して、核兵器の調節をやるのには
にもかかわらず今日において、戦時中におけるヤルタ協定の密約、それから発展した原爆競争、そういうものによって、国連が少なくとも国際紛争における調整をやるべき機構として設けられたにもかかわらずこれを無視して、米ソ両国が核兵器を持ってお互いに均衡を保つというのから、このごろは優位な地位を得て相手を抑えようというようなブレーキのきかないところにまで来ても、依然として国際連合を無視して、核兵器の調節をやるのには
ばかげた原爆競争より食糧の問題、エネルギーの問題、もっとまじめに全人類的な立場から、ソ連の将来のためにもというので考えさせるような動機を、アメリカやソ連なんかはどこか生活が楽だから心の一部にはゆとりがあるんだから、餓死しようとする連中じゃ聞けないかもしれないが、日本の外務大臣、変なやつが出てきて、今度は遠慮会釈もなくおれたちの前で、おれたちも考えなけりゃならないことを言っていったというだけの印象をやれば
今日もし人間の叡知がこの原爆競争を食いとめることができなかつたばらば、完全な国際管理ができなければ、これは当然世界大戦に突入するのは火を見るよりも明らかである。それならばこの原子力の国際管理はできるかと申しますと、私は非常に困難だと思う。米ソお互いに持つております原子兵器に非常な差がある場合は、これはできるかもしれぬ。一方が他方を屈伏させることができるかもしれぬ。
それはとりもなおさず、こちら側、つまり自由諸国側の立場から見ますれば、この自由諸国の防御のために現在において——これ全部取去つてしまえば別でありますが現在においてはいわば、はなはだ不幸なことでありますけれども、原爆競争と言つては語弊があるかもしれないが、双方でこれをできるだけ精密な優秀なものにしようと努力をしておることは、これは争われない事実なのであります。
世界で最初の原爆を受けて、数十万の生命を奪われたばかりでなく、生々しい原爆の傷をその肉体に受けて、悲しくも生きて病んでおります多数の同胞を持つております我々日本の国民が、原爆競争の鎬を削る米ソ両陣営の真只中におりましてこれを叫びますのは、全くこれは血のにじむ、命をかけた悲願であるのでございます。(拍手)政府におきましては、この立場から強い発言と交渉をしてもらわなければならないと思うのでございます。