1956-04-04 第24回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第18号
これは前回には、すでに実験が行われ、第五福龍丸の事件が起りました後に調査が始められましたので、その当時厚生省にできておりました原爆影響調査に関します協議会、これが主として責任を持って当りました。この協議会は、広島、長崎の原爆の影響のあとを調査する目的をもって作られておったのでありますけれども、ちょうどこのビキニの事件が起りました後に、その組織をもって調査をするということで当ったわけであります。
これは前回には、すでに実験が行われ、第五福龍丸の事件が起りました後に調査が始められましたので、その当時厚生省にできておりました原爆影響調査に関します協議会、これが主として責任を持って当りました。この協議会は、広島、長崎の原爆の影響のあとを調査する目的をもって作られておったのでありますけれども、ちょうどこのビキニの事件が起りました後に、その組織をもって調査をするということで当ったわけであります。
特に科学教育を奬励しなければならん折から、御報告申上げて置きたいのは、広島原爆影響研究所であります。宇品の凱旋館を改造して造つたものであります。原爆被害者の調査研究、五年、十年の短期でなく、数世紀にも及ぶ長期の研究をする計画と聞きました。本部はワシントンにあります。予算は判然としませんが、人件費の一部だけで年七百万円とのことであります。
原爆影響研究所、この原爆の影響の研究については、この研究所を中枢として米國側で眞劍に調査が進められ、各種の機械もすでに据付けられ、廣島、長崎、佐世保の三ケ所より同じ種類の條件のものを各般に亘つて蒐集、例えば一定年齢の同程度の少年の普通状態と被爆、或いは放射被害者の発育、智能、生理方面、或いは被爆物質の変化、生物のその後の発育状況、妊娠並びに出産率等、廣く且つ恒久的に調査研究するので、米國よりと日本よりと