1950-12-09 第9回国会 参議院 本会議 第10号
朝鮮における中国及び朝鮮人民の不抜の勝利の成果として、いわゆる西欧ブロツク諸国の間にも大動揺が起り、世界最大の支配的帝国主義は、アジア人民からのみならず、その子飼いとみなされて来た西欧諸国からさえも孤立しつつあることは、最近の央仏外相会談或いはトルーマン大統領の原爆声明に対する全欧洲諸国の反響等によつて、何人も疑い得ない事実となつて今や現われておるのであります。
朝鮮における中国及び朝鮮人民の不抜の勝利の成果として、いわゆる西欧ブロツク諸国の間にも大動揺が起り、世界最大の支配的帝国主義は、アジア人民からのみならず、その子飼いとみなされて来た西欧諸国からさえも孤立しつつあることは、最近の央仏外相会談或いはトルーマン大統領の原爆声明に対する全欧洲諸国の反響等によつて、何人も疑い得ない事実となつて今や現われておるのであります。
この原爆声明に関連いたしまして、全世界の輿論が沸騰しつつあるのではないかと想像するのであります。けさの新聞を見ましても、西欧各国はこれに対しまして、非常な憂慮を表明しておるということがありますし、またイギリスにおいても労働党議員が、ぜひとも原子兵器の使用をやつてはならぬということを、強硬に申入れをしておる。