1954-05-28 第19回国会 参議院 本会議 第52号
第三、強度の調整が行われた場合、原料魚の生産者たる漁民を圧迫するようなことにならないよう努力せられたい。輸出の振興を強力にしなければならないことは必要であるが、これがために多数漁民の経済圧迫にならないよう十分努力せられたい。」 而して討論を打切り、採決に入り、先ず秋山委員提出の修正案を議題といたしましたところ、全会一致で修正案は可決いたしました。
第三、強度の調整が行われた場合、原料魚の生産者たる漁民を圧迫するようなことにならないよう努力せられたい。輸出の振興を強力にしなければならないことは必要であるが、これがために多数漁民の経済圧迫にならないよう十分努力せられたい。」 而して討論を打切り、採決に入り、先ず秋山委員提出の修正案を議題といたしましたところ、全会一致で修正案は可決いたしました。
更に第三に、こういうような強度な統制が布かれることになりますると、そのことから及びまして、先日も木下委員から御意見があつたのでありまするが、原料魚の生産に携わつておる原始生産漁民に圧迫が及んで来るという危険を感じないわけには参りません。
これに要しましたところの原料魚は二千百九十一万貫、これは昨年の総漁獲高は五千九百二十三万六千貫でありますが、丁度三七%ぐらいなものが輸出のほうに向いておりまして、その他は国内の需要に供しておるという実情であるのであります。
百万函の生産に要する原料魚は一画当り平均として七貫五百匁でありますので、百万函造るには七百五十万貫即ち漁獲総量の一割二分五厘でありまして、資源的に見ましてさんま罐詰はまだまだ数倍にも増加し得る余地を有するものと思われるのであります。 なお特に申上げておきたいと思うことは、さんま罐詰は世界で一番安い魚の罐詰で、そうして品質良好で各国の市場で好評を博しておるということであります。
その場合に揚繰網一箇統については、加工業者と称するものが二十名ないし二十五名くらいずつついておるのでございますが、これら加工業者が原料魚の――そのとつて来たところの魚の値段のいかんにかかわらず、もちろんその場合に採算がとれるかとれないか、これは別問題でありますが、この二十名ないし二十五名が、約四千貫の魚について等分な割当を受けるのでございます。その場合には、なおその魚の価格は決定をしておりません。
但しこの問題に関連しまして、私ども生産及び配給を掌る部局といたしましては、從來のごとく、加工品の價格が原料魚たる鮮魚の價格に機械的な加工費を加算してきめるというようなやり方を、すべての加工品に適用するということはいかがなものであろうか。
こういうことは平素よく御研究になつておられて、原料魚たる鮮魚が改正になれば、これに伴つてこれを使用するところの製品の價格が改正さるべきは当然のことであります。日ごろこういうことはよく御研究になつておられて、そうして鮮魚の價格が改正になると同時に、それはおそらく間隙があつてはいけないのだと思うのであります。これは同時にその價格が公表せらるべきものでなければならぬ、かように考えるのであります。
これは、現在は地方的にリンクもやつておる建前でありますが、それはおそらくリンクもできておらないと思いますが、リンクもないということになりますと、かつおの生産者がはたして公定價格のままでかつお節の製造業者に原料魚を渡すかどうかということが、やはり問題になつてこようかと思うのであります。