1954-04-12 第19回国会 参議院 水産委員会 第19号
そこで先般もアメリカの原子力管理委員長が言つた通り、原子爆弾の実験は単なるその実験のみが主体じやなくて、実験をする際におけるところの被害を防禦しつつやることも重大なる任務の一つであるということを発表しております。
そこで先般もアメリカの原子力管理委員長が言つた通り、原子爆弾の実験は単なるその実験のみが主体じやなくて、実験をする際におけるところの被害を防禦しつつやることも重大なる任務の一つであるということを発表しております。
只今原子力問題について若干の御質問があつたのですが、私はいわゆる言葉尻をとらえるわけではありませんが、これは総理におかれても御病気中といえどもこの大きな問題については非常な大きな関心を持たれておつたでありましようし、この原子力問題に関する少くとも第一にビキニ環礁事件に対する外交の基本については当然に必要なる外務大臣に対する指示をなされたことだと私は思う。
○国務大臣(吉田茂君) よく計画々々といわれて計画が立てば結構でありますが、今日日本の状態といたして経済力も微力である、又一面には原子力などの問題があつて、各国といえどもイギリスその他もいわゆるニュールックとか何とかいうので従来の防衛計画を変更せんとしつつあるときであります。
○曾祢益君 第二の原子力国際管理及び兵器の禁止、又でき得るならばそれを待つまでもなく原子兵器実験についてこれを成るべく一際的に規制して行く、両陣営ともに。かような方向についても総理大臣の当然この大きな問題についてのお考えがなければならないと思うのでありますが、国会の議決に対する総理の御所信を伺いたいと思います。
これは当面のみを考えますと、こういう問題は問題にならないのでありますが、長い間を考えますと、はつきりこの点は出て参りまして、少くとも現在では地熱とか、あるいは長い話でありましようが、原子力の電力化の問題等が非常に大きい問題になつて来るのじやなかろうかという考え方でございます。
このことはどういう意図からお述べになつたか存じませんが、過般衆議院におきましては、御承知のように原子力の国際管理に関する決議案が上程可決されておるのであります。
そこで今度は決議の内容でありますが、あれは二つにわかれておるわけでありまして、一つは原子力の国際管理等の実現を促進するということ、及びこの原爆の実験等に対しては、ちよつと言葉は忘れましたが、要するに被害を……(加藤(勘)委員「被害を完全に防止する」と呼ぶ)完全というのじやなかつたように思います。有効適切な手段を講ずる。
先刻来他の委員からもお話があつたのでありますが、過日衆議院において原子力の国際管理に関する決議案が成立をいたしたのでありますが、この決議案に対して、同じ議員でありましても、政党の相違等によつてかなり考え方が違つておる、かように考えますので私は違つた見地から承ります。
そこで今も共和党政権と日本の政府とがMSA協定を結んでだんだんに親しくなつて行くという場合には、アメリカが若し非常に極端な反共政策をとるような場合、例を挙げればダレス国務長官の一月十二日の声明のように例えば朝鮮の問題、インドシナの問題、これで共産国の軍事力が不当な侵略をする場合には、アメリカは自分の持つている原子力の武器を以て即座にこれを報復的に攻撃するというようなことの演説をしておりますが、そうなりますと
それで私が心配しますのは、アメリカの新国防計画というものが経費を減して戦力をふやすということをしきりに宣伝しているわけですが、それはつまり空軍と原子力による兵力をふやして、そうして地上部隊と水上部隊は減して行くということのようでありますから、日本民族が非常に心配しますことはアメリカのウオーター・リツプマンが指摘しているように、アメリカは陸上部隊はよその人口の多い国に負担させるのだ、そうしてアメリカは
先ほど長官は原子力の全面戦争になる場合について、原子力戦争は起り得ない、言いかえると全面戦争も起らない、こういうような御想定であります。それは私どもそのように希望し、また信じておるものであります。
○松前委員 何度も申し上げますが、この秘密の問題——生産力の問題を通じまして、米国にこれらの補給を依存するというような体制では、もしも自衛力を発動しなくちやならないようなケースが起つたと仮定して、しかも原子力戦争でなくて、長官のおつしやるような戦争が起つたと仮定して——私は起らないと思うが、起つたと仮定した場合においては何らの意味もなさないで、アメリカの言うなりになつて、結局全面的な第三次世界大戦になる
○木村国務大臣 ただいまの御質問は、要するに将来原子力を用いるような大きな戦争が起つた場合に、日本の自衛隊がどうなるかということでありますが、私は不幸にして将来第三次大戦が起つて原子力を双方で用いるようなことになると、これは人類の破滅であろうと思います。そういうことがあつてはならぬ。万一そういうことがあるようなことでは、私はむろん日本も巻き込まれる。
よく二十世紀のシンボルは、航空と電波と原子力であると言われており、いずれもこれらの技術の進歩発達は、誠に目覚ましく、文字通り日進月歩でございます。特に電波は先ほども申上げました通り、国家、社会万般の活動に、又国民の日常生活にも浸透している今日の実情か考えますときに、我が国における電波技術の振興を図ることは、誠に緊要と存ずるのでございます。
ことに原子力のようなものでも、各国がそれぞれみなやつて行けばアメリカが新しい発展をした場合には、ソ連でもやつて来る、イギリスでもやるというふうに、それぞれの人間の知識で到達する段階は、時間をかければ同じであります。ことにどういう摩訶不思議な技術を持つておるかわかりませんが、この石綿というような技術の内容について、現在の日本の学者及び技術者の間において到達し得ない。
○羽仁五郎君 関連して、只今外務委員の各位の質問に関連して伺つておきたいことは、去る三月二十六日参議院の本会議で本法律案について総括質問が行われた際に、私は去るワシントン二十三日発AP電報の伝えるところによると、アメリカの両院合同原子力委員会のコール委員長がビキニで災害を受けた日本漁民などがスパイであつたというふうに考えられるのじやないか、つまり漁業以外の目的で入つたのではないかということを言明されたという
○曾祢益君 それに関連して原子力兵器のようなものはこれはこの間の本会議における答弁等においても貸与、供与等を受けるつもりは毛頭ないということをはつきり言つておられましたし、又アメリカの現在の法律は非常に厳格であつて、いわゆる与国側にもその一部でもそういつたような原子兵器等の秘密をわかつていいというふうになつておりません。
午後零時四十二分散会 —————・————— ○本日の会議に付した事件 一、日程第一 原子力国際管理並びに原子兵器禁止に関する決議案 一、造船疑獄に関連する海運局員の自殺に関する緊急質問
日程第一、原子力国際管理並びに原子兵器禁止に関する決議案(八木秀次君外二十六名発議) 本案は発議者から、委員会審査省略の要求書が提出されております。発議者要求の通り、委員会の審査を省略し、直ちに本案の審議に入ることに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
昭和二十九年四月五日(月曜日) 午前十一時十九分開議 ━━━━━━━━━━━━━ 議事日程 第二十九号 昭和二十九年四月五日 午前十時開議 第一 原子力国際管理並びに原子兵器禁止に関する決議案(八木秀次君外二十六名発議)(委員会審査省略要求事件) ━━━━━━━━━━━━━
○政府委員(小滝彬君) 本日のこの決議は、原子力の国際管理、或いは原子兵器の使用禁止という問題でありまして、これはもうもとより外務省も年来希望してやまないところであります。ただ一方的に片一方だけやめさしたらいいじやないかというような御議論もありましたので、それに対してはしかし簡単には行かない。
○政府委員(小滝彬君) 日本の水産業に関係のあるような情報というものは是非日本へ知らせてもらいたいということは、これまでも米国側へ要求しておるところでありまして、米国側からもこれは極めて簡単な通報ではありましたけれども、三月二十四日には原子実験に伴う漁業や海流の危険性がどの程度まで認められるかというような点についての米国の原子力委員会の声明をさえ通報して来ておるわけであります。
○政府委員(小滝彬君) お説の通りに新聞に相当数の土人及び何十人かのアメリカ人を含んで非常に大きな被害があつたように出ておりましたけれども、その後原子力委員会の公的な発表によりますと、これらの被害と申しまするか、影響というものは殆んどとるに足らないものであつた、別段の支障を来たさなかつたというふうに出ておりまするから、原子力委員会の発表のほうが事実を物語つているものであろうというふうに私ども解釈しております
そして、日本の漁業の自由というものもだんだん狭められて、国民の生活もだんだん苦しくなる、また、原子爆弾あるいは水素爆弾の実験から受ける脅威、被害が日本だけさらに大きくなるのじやないかということを非常に心配いたしますので、私どもは先ごろの決議案のように一日も早く原子力の国際管理という方向に向つて結論が見出されることを望み、かつ世界の輿論が早くそうなつて来るような方法を、日本としてもとるべきことを要望したいと
○下田政府委員 根本問題は、政務次官もおつしやいましたように、原子力管理の国際的決定ができることによつて解決し得ると思いますが、今日原子力管理の問題は、非常に大きな困難な問題になつております。そうしますと、原子力管理ができない間に一体米国がああいう実験をやることが、日本にとつていいことかどうかということが次の問題になつて来ると思います。
○清井政府委員 ただいま御質問のありました点でございますが、今回の原子力の爆発実験に際して、日本の漁船並びに漁夫が罹災をしたという問題につきましては、私どもといたしましてもこの問題に関する解決策につきましては、早急に政府側としても目鼻をつけたいということで、目下関係省で打合せ会を開催いたして、今までに四回会合を重ねて相談をいたしておるのでございます。
参 事 (記録部長) 丹羽 寒月君 参 事 (警務部長) 佐藤 忠雄君 参 事 (庶務部長) 渡辺 猛君 参 事 (議事課長) 海保 勇三君 法制局側 法 制 局 長 奧野 健一君 ————————————— 本日の会議に付した事件 ○委員の辞任及び補欠選任の件 ○理事の辞任及び補欠選任の件 ○原子力国際管理並
○事務総長(芥川治君) 原子力国際管理並びに原子兵器禁止に関する決議案が、八木秀次君外二十六名から発議されました。お手許にお配りした原案でございまして、この本案に対して、本委員会において、委員会の審査を省略されたいという要求が出ておりますので、お諮り願います。
すなわち、佐藤榮作君外十名提出、原子力の国際管理に関する決議案は、提出者の要求の通り委員会の審査を省略してこの際これを上程し、その審議を進められんことを望みます。
○志村茂治君 私は、ただいま提案になりました原子力の国際管理に関する決議案に対し、口日本社会党を代表して賛成の意を表明いたそうとするものであります。(拍手) 広島、長崎に原子爆弾が投下されましてから今日に至るまで、原子力は人類を死の谷底に追いやるだけであつて、人類の幸福のためにはほとんど役に立つておらなかつたのが現状であります。
原子力の国際管理に関する決議案、これはすでにしばしば委員会において各党間の折衡を重ねて来まして、いよいよ本日これを上程することになりました。趣旨弁明は改進党の須磨彌吉郎君、これは国際的にも重要な問題であると思うので、各党それぞれ一人ずつ賛成討論をいたすことにして、社会党左派の志村茂治君、右派の木下郁君、自由党の佐藤虎次郎君、この三君でございます。
——では、その動議を決定をいたしまして、それから、ただいま御決定になりました原子力の国際管理に関する決議案、これを緊急上程をお願いいたします。そこで須磨さんの趣旨弁明、佐藤、志村、木下三君の賛成討論のあと採決、この採決は起立採決にいたしますか。
○山本(正)委員 その点はそれでよろしいのでありますが、原子兵器の発達によつて、その威力は非常に恐るべきものでありまして、現実にわれわれは、さきのビキニ環礁の原子力実験の結果に徴しても、これを身近に痛感しておるわけなんであります。
○山本(正)委員 技術研究所の予算構成があるのでありますが、この研究所においては、原子力関係についてその技術もしくは対策等を研究される方針でありますか。
第二点は今鶴見さんもお話のごとく、対世界的な態度、従つて原子力そのものについて更に原子兵器に対してれ日本はどういう立場をとりそれを世界にどう訴え或いはその日本の立場なり態度を実現して行くという措置をどうするかという問題であります。
それは先ほどの曾禰委員の質問に関連するのですが、少し現実と遊離しておるというふうになるかも知れませんけれども、先ほど外務大臣は微力を尽して原子力の国連による管理方式の確立に努力する、そして原子力の管理ということは必然的に兵器としての原子力の使用を禁止する効果を伴うものであるという御意見であつたのでありますが、原子力を管理するということは兵器としての原子力の使用を止めるという目的を持つているとすれば、
これと同時に一般の軍縮ということも併せてやらなければ意味がないと考えておりますが、これは幸いにして国連では初めには原子力と一般の軍縮というものを別の委員会で設けておりましたが、三年はど前から一緒にして一つの委員会で取扱つているので筋においては私はそれは当然正しい行きかただと思います。そうして全体として原子力も含めた軍縮という方向に向うべきである。
たとえばビキニにおける原子爆弾の実験を取上げて、原子力の横行しておる今日、日本のちやちな竹やりのような防衛力をつくつてみたところでどうなるか。(「その通り」と呼び、その他発言する者あり)反対論者の公式論であります。しかしながら、原子力というものはお互いに国際管理に持つて行こうというのは、反対論者も異存はないところである。
それから、原子力の国際管理に関する決議案の問題についても、これは大体話合いがついたそうでございますが、もう一度念のために、案文を検討したいということで、きようは期間の限られておる法律案もたくさんありますから、明日取扱うことにしていただきたいと思います。 犬養法務大臣不信任決議案も明日御協議いたしたいと思います。 —————————————