2019-03-13 第198回国会 参議院 予算委員会 第8号
お尋ねの高御座につきましては、奈良時代以降、今日に至るまで即位儀礼に使われてきているものでありまして、歴史上皇位と結び付いた古式豊かな調度品でございます。(発言する者あり)
お尋ねの高御座につきましては、奈良時代以降、今日に至るまで即位儀礼に使われてきているものでありまして、歴史上皇位と結び付いた古式豊かな調度品でございます。(発言する者あり)
大嘗祭は、剣璽等承継の儀、即位後朝見の儀、即位礼正殿の儀、祝賀御列の儀、饗宴の儀、立皇嗣の礼のように、大嘗祭というのも皇室の長い伝統的な儀式であり、即位儀礼の一つであり、皇位継承に伴う重要な儀式であることからも宮廷費で行うということでしたが、改めて、このたびも同様の考えでいいのか、お伺いをさせていただきたいと思います。
○政府委員(宮尾盤君) これまでの長い歴史を振り返ってみると、皇位継承儀礼の中に高御座、その形状は非常に古い時代と最近とではいろいろと違うかもしれませんが、少なくともそういうものが即位儀礼の調度品としてあって、そこに天皇が上ることによって一つの象徴的な儀式というものをやった、こういうことになっておりますので、そういう意味合いで今回も調度品としてこれを使う予定である、こういうことでございます。
ただ、大嘗祭というのは、よく言われますように天武天皇の御代から新嘗祭と区分して即位儀礼の一つとして行われてきておる、こういう歴史的な沿革を持っておりまして、毎年行われるそういう新嘗祭のような行事とは違いまして即位に伴ういわば儀式という形で大嘗祭は行われてまいっておりますし、そういう形で行われるわけでございます。
○政府委員(宮尾盤君) 高御座でございますが、これは奈良時代以前から天皇が即位をされましたときには即位儀礼の中で用いられてきたものというふうに言われておるわけです。
そういうことを除けば大嘗祭というのは即位儀礼の一環として必ず皇室としては行われておりますし、また伝統からいえば必ず行うべきものだというふうに私どもは考えておるわけでございます。
そういう意味では昔のものと今のものはいろいろとちょっと違うんではないか、こういうことはそのとおりでございますが、私どもが申し上げておるのは、いわゆる即位儀礼のときに御即位ということを内外に宣明する、こういう儀式だと言っておるわけです。
○政府委員(宮尾盤君) これは何といいますか、即位儀礼というものをどういうふうに行うのが一番いいのか、どういう調度品を用いたらいいのかというようなことはそのときそのときの考え方で決まってくるわけですが、ただ、これはそういう意味で奈良あるいは平安、そういった時代にもそういう記録がありますように、高御座というものを即位儀礼にお使いになった。
したがいまして、そういう異例な事態は別といたしまして、大嘗祭というものは皇室の長い伝統的な儀式であり、即位儀礼の一つであるというふうに私どもは考えておるわけでございます。
以来、御即位の都度、皇室にとりましては一世一度の非常に重要な即位儀礼という形で行われてまいりまして、そういった点は貞観儀式等にもきちんといろいろ書かれておるわけでございます。そういう意味からいたしまして、大嘗祭は皇室で長い間続いてきた伝統的儀式でありますが、これは一世一度の皇位継承儀礼であると私どもは重く考えておるわけでございます。
○宮尾政府委員 その年の五穀の豊穣を感謝し、あるいは国内の安寧というものを感謝して御親供をなされ、それから御みずからも召し上がる、いわゆるこういうことは同じ形でございますが、大嘗祭というのは、先生も御承知のように御即位後、喪が明けた段階におきまして、初めて天皇がその年の新穀を神々にささげ、また御みずからも召し上がる儀式ということでありまして、これは一世に一度の非常に大事な儀式であり、即位儀礼の一環の