1965-03-17 第48回国会 衆議院 社会労働委員会 第7号
大臣、いま医療問題の激しいときに、医療コストを上げるような、日赤、済生会のような、いわゆる博愛人道を持っている病院に貸す金を上げるなんというばかな政策を一体いまとれますか。こういうところはあまりにも経済的です。まるで目標を見失っておるじゃないですか。だから日赤、済生会を下げる、こちらも一挙に六分五厘に持っていく、こういう形です。あとの二つはいいです。妥協します。
大臣、いま医療問題の激しいときに、医療コストを上げるような、日赤、済生会のような、いわゆる博愛人道を持っている病院に貸す金を上げるなんというばかな政策を一体いまとれますか。こういうところはあまりにも経済的です。まるで目標を見失っておるじゃないですか。だから日赤、済生会を下げる、こちらも一挙に六分五厘に持っていく、こういう形です。あとの二つはいいです。妥協します。
博愛、人道を掲げておっても、経済のために健康保険の患者を入れないじゃないですか。だからそういう点はもう少しあなたも考えて、そんなかたくななことを言わずに、千三百種類をまずおやりなさいよ。あなたがあとの医療費の問題で一緒にやると言っても、そんなに簡単にできませんよ。判断としては簡単にできる問題ではないでしょう。
これが博愛人道の病院ですか、こういうことになるわけです、それと同じ道を国立病院は歩こうとしておるわけです。かつて東京第二病院は洋服だんすその他を貸して金を取っておったのです。そうしなければ病院のいろいろの雑費がまかなえなかったのです。国立病院が、いい部屋に入ったら洋服だんすやくつ箱を貸してくれたからといって金を取るような制度はいかぬじゃないかと私が指摘したから、これは大へんだと言ってやめたのです。
○葛西参考人 おっしゃる点はまことにごもっともだと思うので、博愛人道の旗じるしを掲げている赤十字としましては、人権ということには最もあたたかい気持を持ってやっていかなければならぬと思うのであります。あるいはまた労働組合法に基づく組合の意見を聞いていくべきだということはお述べになった通りだと思います。具体的にどういう点で私のあれが工合が悪いということならば、われわれはできるだけのことをしたい。
もし毎日々々のラジオが、日赤に協力して、国連軍に血液を出しましようと放送をしたかわりに、朝鮮戰争を一日も早くやめるように、原子爆彈、細菌戰は禁止するように、平和を脅かす国外、国内のじやまものと闘うように呼びかけたのでありましたら、どれだけ赤十字の博愛人道精神が生きていたかと思わざるを得ないのであります。
そういう場合に、日赤は安心して、ほんとうに博愛、人道の精神から、そうした外部の権力を拒んでも、まず人命を尊ぶという、この日赤の精神を生かしてやつていただけるかどうか。
もし赤十字のやり方がほんとにそういう場合に思想とか人種とかを越えた博愛、人道の精神に立脚しておるのであれば、そういう子供たちの言うことこそがほんとうの赤十字精神なんで、それを赤いとかなんとかいつて問題にするということは、私はやはり今の赤十字の運営の仕方が、——あなたはそうおつしやるけれども実際上はそうした片手落ちなことが行われている証拠じやないかと思うのです。
日赤がいろいろな政治的な、あるいは思想的な、一国の政府までも超越して、場合によつては中立的な、博愛人道を行うという立場からいえば、そういう総裁などの人選も、従来の人選から考えまして、私はやはり大きな問題があろうと思うのであります。