1975-05-07 第75回国会 衆議院 外務委員会 第16号
第四番目は、南ベトナム人民の自決権の確立という明々白々たるこの事実を、共産主義への屈服、隷属とみなしているかどうか。これは今後の外交関係を進めていく上でも、それから日本政府がベトナムに対していまこの瞬間で何を考えているかという基調をなすものでありますから、明確にイエスかノーで答えていただきたいと思うのです。
第四番目は、南ベトナム人民の自決権の確立という明々白々たるこの事実を、共産主義への屈服、隷属とみなしているかどうか。これは今後の外交関係を進めていく上でも、それから日本政府がベトナムに対していまこの瞬間で何を考えているかという基調をなすものでありますから、明確にイエスかノーで答えていただきたいと思うのです。
そうしますと、あれは何か隷属してああいうことになったのか、そうでなくて南ベトナム人民の自身の力でああいうことになったのか、その点を明白にしてもらいたいと思うのです。 それは外務大臣、せんだってあなたはキッシンジャー国務長官とも会ったわけですが、そのキッシンジャー氏は、五日の日にアメリカのテレビで次のように言っているわけですね。
○大平国務大臣 先ほど石井委員の御質疑にも申し上げておりましたとおり、政府のこれからのベトナム政策というものは、パリ協定というものを道標としてやりますということを私もたびたび申し上げておるわけでございまして、パリ協定と一口にいいますけれども、いろいろなことが書かれてあるわけでございまして、南ベトナムにおきましては南ベトナム人民の自決権を尊重していくということ、そしてサイゴン政府も臨時革命政府もそれから
彼らが南ベトナムに送り込んだ背広を着た軍人による南ベトナム人民への平定計画、サイゴン政権支配地域のあのコンソン島における残忍な政治犯虐殺事件、毎日平均四百回以上に及ぶ解放区への武力攻撃、タイの米軍基地の強化と東南アジア海域における強力な第七艦隊の存在等々、ニクソンは、あくまでも南ベトナムの新植民地的支配を維持しようとしてあらゆる策謀をめぐらしているのであります。
その点について、ベトナム協定後の事態は変わっておるわけですから、南ベトナム人民への不当な介入、二つの政府あるいは二つの当事者の一方に加担するようなことのないように、そういう立場を政府がとるということから、軍事輸送はやるべきでない、これが外務大臣の言われた一つの原則でしょう。
○大平国務大臣 新しい和平取りきめの中で、南ベトナムにある政府として南ベトナム人民の自決権というものをいまから打ち立てていく当事政府としての立場、そういう立場を念頭に置いて考えていきたいと思います。
むしろいままでアメリカが深入りをし過ぎてきたことに対して反省をしている、むしろ逐次引き揚げておさめようとしている、ただしチュー政権に約束をした、あるいは南ベトナム人民を救いたい、だから今度の場合介入したんだと。これは全く五十一条と関係ないんじゃないですか。そういうことがもし許されるならば、あらゆる攻守同盟というのが出てきますよ。おれはあの国と仲よくしたいんだ、あの国を守りに行くんだ。
いまのチュー政権に対してこれを守ると約束をしている、南ベトナム人民がかわいそうだからアメリカが助けに行ったんだ、それで北爆をやり海上封鎖をやったんだ、それを五十一条の集団的自衛権の発動であるというお答えをなさったから、それではあまりにも法律論を無視したというか、法律をむしろ踏みにじった政治論になるではないかということを私は申し上げたわけです。そうでしょう。
そのような恐怖のつくり話で、南ベトナム人民や、アメリカの国民をおどしながら戦争を続け、ベトナムで、そうしてカンボジア、ラオスで爆撃、砲撃、砲火、虐殺で血の海を現出し、しかばねの山を築いているのは、これはアメリカ自身ではないですか。これは知る、知らないの問題じゃない、もうはっきりしている事実じゃございませんか。そうではないですか、大臣。
そこで一つお聞きしますが、これは大臣にお聞きしたいんでありますが、アメリカは南ベトナムからすべての軍隊を引き揚げる、ベトナム作戦に投入しておるところのすべての空軍、海軍、こういうものを引き揚げる、そして南ベトナムの内部問題は南ベトナム人民にまかせる、これはきわめて当然なことだと思います。その当然のことをやると平和が回復するんでありますが、大臣、そうはお思いになりませんか。
アメリカに軍隊を引き揚げること、南ベトナム人民にベトナムの問題をまかせること、これを勧告する御意思はないんでありますか。
ベトナム問題に関するアメリカ政府の最終の目的は、南ベトナム人民が外部からの干渉を受けずにその政治的将来を決定する機会を確保できることにあるということは、これも共同声明で明らかであります。しかして、この最終目標に支障を来たさない範囲においてアメリカ軍のベトナムからの撤兵が逐次実現しつつあると思うわけであります。 待望の米中会談は、いよいよ明春二月二十一日から行なわれることが明らかにされました。
そういう場合に、日本がそれらの反共政権を援助する——最近は開発援助とか経済復興援助とかということを言っておられますけれども、結局は、アメリカの戦争のベトナム化などに協力して、ベトナムで戦っておる一方の側だけを援助するということになると思うのですが、サイゴン政権というのは、私は南ベトナム人民の抵抗の前にとうてい生き長らえることのできない政権だと思っております。
これは申すまでもなく、南ベトナム人民の自由と独立を擁護するために引き続いて援助をやっておる。そこで、ただいまも申すような紛争の正当かつ公正な解決をはかるためにこのアリメカがとっておるその立場を支持する、こういうことを表明しておるのです。別に、アメリカが戦争をやっていることがりっぱだとか、あるいは北爆はたいへんりっぱだとか、さようなことを申しておるわけじゃありません。
沖縄の核基地が現実にはベトナム戦争のかっこうの足場になっているというふうにわれわれは認めないわけにいかないのでありますけれども、共同声明の中に、南ベトナム人民の自由と独立を擁護するため紛争の正当かつ永続的な解決のためいつでも話し合いに入る用意がある、こういうくだりがあります。これはアメリカの大統領、そして総理はアメリカの立場に対する支持を表明しております。
それから、みずからの生命、財産を守るためにどうしたらいいか、そのためにはみずから立ち上がって戦わなければならない、それがいわゆる南ベトナム人民解放戦線のできた原因ですよ。それをいいことにして、アメリカは武力をもって南ベトナムに侵略しようと、これが今日の状態の始まりではないですか。あなたの言うことと全く逆のことですよ。
これを南ベトナム人民の唯一の代表者として承認する、これ以外に道理にかなった解決はない。民族自決の原則、ジュネーブ協定からいっても、それ以外の解決はないんじゃないかということをあなたに言ったのですけれども、いまになると、ますますそのことが明らかになってくる。あなた方ずいぶん努力したけれどもなぜ実を結ばないのか。結局あなた方がやることが道理にはずれているから、世界からもの笑いになっているんだ。
アメリカ帝国主義が南ベトナム人民を虐殺するために使っているナパーム弾や毒ガスも、大部分は日本が提供している。」どうですか、これは。ナパームと毒ガスの九割七分がわが日本で製造されているということは明らかでしょう。違っておりますか。さらに、「ベトナム作戦に使われているアメリカの飛行機や艦艇も日本で検査、修理されている。」修理されていることは事実でしょう。
反対に単純なる民族運動であり外国勢力に対抗する運動であるのか、こういう点を見きわめること、したがってまた、そのベトコンの勢力が南ベトナムにおいてどれくらい強力なものであるかということ、それからホー・チミンの率いる北ベトナムとベトコンとはどういうつながりのもとにベトナム全土における彼らの作戦を遂行しておるかということ、それからまた最近のアメリカ軍に及ぼした損害の程度、それからまたベトコンに対する南ベトナム人民
ここにきょうの毎日新聞の夕刊が届いておりますが、中共はベトコン援助を表明して、「必要あれば人員も……南ベトナム人民とともに戦う」という形を表明しております。これは、ベトコンの声明に対して呼応した立ち上がりだと思いますけれども、こういうふうに非常にきびしい情勢が生まれてきたというのは、アメリカの北ベトナム爆撃が巻き起こしたところの私は波紋だと思うのです。
(拍手) さらにまた、今日最も険悪な情勢にある南ベトナムに対して、すでに南ベトナム人民の信頼と支持を完全に喪失してしまったアメリカのかいらい政権へ、物質的な援助という名目でみずから危険な結びつきを強化し、ベトナム人民の血をさらに多く流させようとしておるのであります。
南ベトナムは、民族独立、民主、平和、中立の基礎の上に南ベトナム人民自身によって解決されなければなりません。その先決条件は、アメリカ軍とその兵器を完全に南ベトナムから撤去し、一九五四年のジュネーブ協定を守ることであります。これはアジアの平和を守り、さらに日本の独立と平和、安全にも有利であると考えますが、総理の御見解を伺いたいと存じます。