1976-08-03 第77回国会 参議院 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第19号
私はこの問題できょうは小佐野氏の疑惑を中心に、政府当局の見解をただしていきたいと思いますが、まずこういった原型は十年前にさかのぼる一九六五年のいわゆる三和・千葉銀行事件、この問題に一つの原型を見ることができるし、この事件を通して小佐野氏と児玉氏との深いつながりは一層緊密化されたと世上言われている。そういう意味でこの事件に注目をしたいのですが、まず私は公取委員会に聞きます。
私はこの問題できょうは小佐野氏の疑惑を中心に、政府当局の見解をただしていきたいと思いますが、まずこういった原型は十年前にさかのぼる一九六五年のいわゆる三和・千葉銀行事件、この問題に一つの原型を見ることができるし、この事件を通して小佐野氏と児玉氏との深いつながりは一層緊密化されたと世上言われている。そういう意味でこの事件に注目をしたいのですが、まず私は公取委員会に聞きます。
全くわれわれは本委員会において、ここ十数年前において、あなたがまだ三菱の常務になられた当時からわれわれはここで論じておるのだが、千葉銀行事件というのがあった。古荘四郎彦氏という男が銀座の坂内ミノブというレインボーのマダムに十二億円貸しておったのですね。埼玉銀行事件もやってみた。ちゃらんぽらんである。
わかりますが、私がいま申し上げたことは、たとえば本委員会において調査をしてみると、千葉銀行事件においてしかり、埼玉銀行事件においてしかりだ。今日吹原事件に関係をいたしまして、大和銀行を調べてみ、三和銀行を調べてみ、三菱銀行を調べてみると、やっておることはちゃらんぽらんじゃないか。いままで、やってきたそれらの連中よりももっと極悪非道なことばかりやっておる。
それが今まであるくらいであるならば、運用がうまくいっているくらいであるならば、埼玉銀行事件は起こらないし、千葉銀行事件は起こらぬはずであります。それが起こっても、私どもが質問をいたしますと、預金者保護という名に隠れて、先ほど私が意見を申しましたような状況になっておる。これは官僚の全体的な行政運用にまかせられるべきことではないと私は考えるわけであります。これが第三番目であります。
さきには千葉銀行事件があり、今また埼玉銀行をめぐるこういう事件がありまして、地方銀行のあり方という根本的な問題についても相当これは考えなければならぬ点がある、これは大きい問題を提起しておると考えておるのであります。そういう点でいろいろお伺いしたいこともあるのですが、時間の関係もありますから、二、三の点につきまして、特に埼銀と関係することからお尋ねを進めて参りたいと思うのでございます。
○森脇証人 私はこの前も証言をいたしました通り、私が千葉銀行事件を調査する約一ヵ月前ぐらいに、天川勇という奇怪な人物がおるということを三十人余りの宴会の席で聞きまして、そうして夜な夜な私が日記を書いておるうちに、その奇怪な天川勇という文字が私のペンの上に走りました。
それから、その他いろいろなことがありますが、今まで造船疑獄においても、千葉銀行事件においても、私のメモが的確であればこそ、ああいうことができたものであります。
それから四番目は、昨年大蔵委員会において千葉銀行事件の証言をしたことがございますが、そのことについて、その証言の前日、私がある代議士と某所において会合し、私の証言を検討、打ち合している。従って森脇証言は真相を明らかにしそいない、これも商法上の利益を目的としてやっておるからだ。この四点に帰するのであります。
この「金権魔者」という本を読んで、千葉銀行事件でNという元代議士が、あなたのところを訪問して一億何千万の金を無利息、無期限であなたに出すがということで、この答については、何かしら不明確なもので結論が出ずにあるような印象なんです。一体これはいかなる形で処理されたか。最後ですから、この二点で私は終りますけれども、どうぞ一つお答え願いたいと思います。
これは刑事事件にまで発展して、目下検察当局において調査中であろうと思うんだが、さきにも千葉銀行事件があり、今回は北国銀行事件があり、こういう不正融資が行われたということはきわめて遺憾である。丸益に小さい銀行から十四億の不正融資をしておるということは、これは金融機関の性格から考えて私は断じて許すべからざることだと考えている。ほんとうに検査権が厳粛に行使されておるかどうか疑わざるを得ません。
今日この点も問題があると思いますが、検察庁なり警察の捜査は、全く必要のないものまでも全部取り立てて、例の千葉銀行事件の脅迫事件につきましても、話にも何にもならぬ。犯罪と何も関係ないことが、それこそほとんど一見して明白なる女の着物までもみんな取り上げ、毎日のおそうざいを買う金までみんな押収していって、生活すら困窮せしめたというひどいことをやってます。
○竹内(壽)政府委員 千葉銀行事件と申します事件は、千葉地検と東京地検でそれぞれ捜査をいたしておりますし、内容はかなり複雑になっておりますが、まず最近の捜査状況といたしまして、東京地検が取り扱いましたレインボーの融資事件から概略を申し上げてみたいと思います。東京地検におきましては、レインボーの坂内社長が千葉銀行の当局をだまして、担保抜きを行なったという詐欺の事実で捜査を開始いたしました。
まず第一に、千葉銀行事件の取調べの進行状況についてお聞きしたいのであります。これは先国会におきまして大蔵委員会で問題になった事案でございますが、古荘元頭取の不良貸付についての特別背任の問題がありますし、さらに当時検挙されましたレインボーの坂内社長が釈放されたいきさつその他がございますから、そういう点も含めまして、取調べの進行状況についてお伺いしたいと思います。
その第一は、千葉銀行事件に関するその後の経過とてんまつについてであります。御承知の通り、この問題は先国会において本委員会が調査の途中におきまして解散のことがありまして、調査を打ち切らざるを得なくなりまして、そのままで今日に至っておるのでございます。
それだけ検察の方が熱心なら、過般問題になりました売春汚職だとか、あるいは千葉銀行事件で坂内ミノブというのを釈放するときに、検事側の方では、今これを釈放したら徹底的にこれを糾明することはできない、残念だということをおっしゃった。どうしてそういう場合にも徹底的に抗告をして——売春汚職なんか数千万円金をまいた。実際もらったのは百八十万円しかもらった人間は出ていない。
第二番目は、唐澤法務大臣、正力警察担当国務大臣が、証人森脇将光氏によって千葉銀行事件に関連あるがごとき証言をされたことは、その職務上国民に与える影響きわめて重大なものであります。従って、両大臣はすみやかに成規の手続を踏んで、その曲直を明らかにすべきであると考えるのであります。
この大蔵委員会は、重要法案をたくさん抱えながら、千葉銀行事件について、大蔵省の金融機関検査がこれでいいのか、あるいは検察庁の検察行政がこれでいいのか、国会の行政機関を監視、監督する立場から調べてきたのでありますが、これの一応の結論をつけるために、私は委員長に要求いたしておきます。と申しますのは、どうもこの古荘前千葉銀行頭取が、何ら銀行のために悪いことをしていないというふうなお言葉が続いておる。
○横山委員 正力国務大臣に本委員会へおいでを願いましたのは、すでに御存じのように、先般千葉銀行事件につきまして調査をいたしております当委員会に出て参りました森脇将光証人が三月十八日、「中洲の喜可久において、ある会合があったことは事実であります。そのとき私が知っております範囲は、唐澤法相と正力国務相と中山貞雄と古莊頭取であったと記憶しております。こういう証言をいたしたものであります。
そこで、私お伺いいたしたいことは、今われわれが、この千葉銀行事件を調査せんとした真のねらいは、今中小企業者が金詰まりで困っている、さらにまた、基幹産業といえども金詰まりに耐えて苦しんでいる、こういうような金融背景の中において、あのレインボー、レストランに、たとえば十二億何千万というような膨大な金を貸し、あるいはまた、その中には政治的融資がなされている。
そこで、いろいろと調査機関は、主宰のあなたに御報告があったと思うのですが、これも、何も報告の内容を一々申し述べていただきたいというのではございませんが、ただ当時、たまたまこの背景をなすものは、千葉銀行事件が再燃し、特に三月の十八日といいますると、数日後に坂内ミノブが逮捕せられております。
そこで、私はまず第一番にお伺いをいたしたいことは、千葉銀行事件に関しましては、本日までさまざまな記事、報道等が行われて参っております。銀行局長は、当然直接の監督責任者であらせられますか、これらの世評については、関心が深かろうと存ずるのであります。従いまして、これらの記事あるいは報道というものについて、どの程度目をお通しになっておるのであるか。
○春日委員 本日は、この千葉銀行事件についてとにかく国政調査を行うために、検査部長に出席を求めておる。千葉銀行事件について、レインボー事件についてということであなたの方へ連絡がしてあるはずです。従って、あなたの方が調べられたことについてわれわれが伺うということは、当然あなたの方では準備あってしかるべきだ。そのことを、あなたは準備もなしにここへ出てきたのですか。不勉強ではありませんか。
そのために、昨日の大蔵委員会は、千葉銀行事件で参考人を呼びながら、ついに流会をし、本会議におきましては、与野党一致で恩給法の本会議上程を中止するに至ったのであります。この重大なる責任を大蔵大臣は何と考えておるか。その責任を糾弾せざるを得ないのであります。(拍手)およそ植樹祭は農林大臣の所管事項であります。
○野溝勝君 銀行の中には、千葉銀行事件を機会に、遂には大蔵当局はこれをいいえさにして、今度は銀行の監督を強化して、行き過ぎた官僚統制みたいになってきてどうも困るから、お手やわらかに頼みますというような意見を吐いておるのもあるし、かようなことを野放しにされておるというとどこの銀行も同じように見られたんじゃ困るからと、こういう意見もあります。
私はこれは百弊のもとだと考えるのでありまして、ことに今日千葉銀行事件、レインボー事件などが起って、あれは興銀や勧誘の関係じゃありませんが、あれにも相当の国会議員がみな活躍しているということが定評であります。私も千葉銀行事件の主任弁護人としてやっておるのでありますから、私はその内容についてはこの委員会では言わないつもりであります。