1951-08-15 第10回国会 衆議院 建設委員会 第31号
まず第一点といたしましては、十津川上流部の紀ノ川への分水問題についてであります。本地域に隣接する奈良県大和平野は、古来用水に乏しく、多数のため池に依存し、毎年の旱魃による減産は著しいものがあるのであります。
まず第一点といたしましては、十津川上流部の紀ノ川への分水問題についてであります。本地域に隣接する奈良県大和平野は、古来用水に乏しく、多数のため池に依存し、毎年の旱魃による減産は著しいものがあるのであります。
最初に十津川上流部の流域変更について申しますと、第一にこの分水計画は、発電力については熊野川による発電より有利であり、さらに分水量は熊野川筋ダムの水位回復に関係するところ僅少であり、熊野川に対してほとんど影響がないのであります。しかも多年の懸案であつた奈良県大和平野の灌漑が可能になるのでありますから、早急に実現の道を講ずべきであると思います。