1970-07-27 第63回国会 衆議院 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第18号
○愛知国務大臣 北鮮送還の問題は、長い経過がございますから、もうとくと御承知のところと思いますが、政府は、従来から現に申請されておって、そうして政府といたしましてもコロンボ協定に準ずる取り扱いをするという趣旨で赤十字に依頼をしておるわけで、ほかのいろいろの、その後はどうだその後はどうだというような風鈴をつけないで、いわゆるワン・バイ・ワンに片づけていくという実際的な方向をとられることに北鮮赤十字側も
○愛知国務大臣 北鮮送還の問題は、長い経過がございますから、もうとくと御承知のところと思いますが、政府は、従来から現に申請されておって、そうして政府といたしましてもコロンボ協定に準ずる取り扱いをするという趣旨で赤十字に依頼をしておるわけで、ほかのいろいろの、その後はどうだその後はどうだというような風鈴をつけないで、いわゆるワン・バイ・ワンに片づけていくという実際的な方向をとられることに北鮮赤十字側も
○愛知国務大臣 北鮮送還問題については先ほど申し上げたとおりでございまして、これは人数は私申しましたのは不正確かもしれません。これは申請を受け付けておりました日赤のほうが正確でございますから何でございますが、大体一万五千人余りだと思いますが、この方々についてはもう政府としては異存はないのでございます。赤十字においてももちろんでございますが、その一万五千人を送還したあとの取りきめをどうするか。
○愛知国務大臣 ただいま帆足委員から御指摘がございましたように、このいわゆる北鮮送還の問題というものは、ずいぶん長い間続いておる問題でございますけれども、私も、いまと立場は違いますが、内閣官房長官の当時にも、ずいぶん努力は続けたつもりでございます。またその当時、なるべくすみやかな機会に政府として善処いたしたいということをお約束したことも、ただいま御指摘のとおりでございます。
その当時、北鮮送還が始まる直前におきまして韓国政府が非常にこれを反対したということも御承知のとおりであります。私は、その問題というのは、問題があるとかないとか、具体的にどういう問題というのでなくて、やはりそういう意味の問題はあるのだということを申し上げたのであります。
暫定といいますのは、先ほど申しましたように、本来的な定数を立てまして、たとえば私のほうで、具体的なわかりやすい例といたしましては、北鮮送還のために、新潟の出張所というものを、内部規定で設けたのでございます。
北鮮送還の問題にとりました日本の強い態度というものは、ある意味からいえば、昨年の二月以来途絶しておりました会談を、八月に無条件再開というところまで持っていった経緯もございます。
そのころ問題になっていたことは、北鮮送還には関係なしとの了解であり、相互送還は人道問題であるから、他の問題と切り離して早急に実現したいという話し合いが行なわれた由であります。しかし、送還はいまだに実現されていない。その後、正式な会談も行なわれてはおりません。韓国のこの申し入れば、実は北鮮送還を阻止するための策謀であったとしか思われないのであります。
けれども、この北鮮送還の問題と、今私どもが問題にしている南ベトナムとの賠償協定の問題とは、どうも矛盾しているのじゃないか、私にはそういうふうに思える点がたくさんございます。たとえば最近の韓国の新聞を見ますと、北鮮の軍事力が非常に増強されている。そうして人的資源が必要であるというふうにいわれております。
また、北鮮送還の問題も人道的立場というような、そういう美名のもとになさるならば、あらゆる問題が人道的立場に立ってやっていかれなくちゃならないので、調査が不足のためにそういうものを見のがしたり、あるいは日本に特に都合のいいような見解をとるということは決して日本のためにも利益ではないと思いますし、やはり人道的な立場ということをあくまでも当時の強制徴用に対しても十分にお調べにならなくちゃならない。
特に、日韓漁業問題の抜本的解決促進については、関係業界の関心は最も高く、北鮮送還問題を契機として日韓水域の危機はかえって増大し、抑留船員の釈放についても、その後何らの進展もみていない、事国際外交の問題であり、相手のある外交であるからとして、業界は多年隠忍してきたが、問題が一歩も好転しないことは、まことに政治に対する不信を招くことになり、政府頼むに足らずとして、私的な自衛船を出して操業している現状である
○大西委員 そこで、そういう形でもし調印ができれば、スムーズに朝鮮人が故国に帰るということを私どもは期待するのでありますが、ここで私が一つお伺いしておきたいことは、送還に対しての危険分担と申しますか、どの程度まで日本政府が北鮮送還に対しての責任を持つのか、この問題であります。これは非常に重大な問題であろうと私は思うのであります。この点についての見解を聞きたいと思います。
今わが国と朝鮮の問題は、北鮮送還の問題、それから釜山に抑留されている漁夫の送還並びに安全操業の問題、この二つは問題としては全然別個な問題、しかし共通点がありとすればいずれも人道的な問題であって、それをわれわれとしてはあくまでも人道的な立場から解決していく、こういう立場をとっているということが一致点だといえば一致点だと思うのであります。
私どもが前に申しましたように、北鮮送還の問題と李承晩ラインの問題は何ら関係はない、この立場は正しいのであります。しかし李承晩の方ではこれと関係をつけてさらにこの北鮮送還ということを打ち出したその直後から、日本漁船の拿捕を強化してくるとか、あるいはいろいろと危険な様相が出て参っておるのでありまするが、特に本年に入ってからも、私の記憶に間違いなければ、たしか五十二名の漁夫が拿捕されておるのであります。
そんなことを聞いているのではないのであって、北鮮送還阻止のために、在留韓国人の意思を盛り上げるために、李承晩政府の意思を受けてここに入国しようとしている三人の議員に対して、あなた方、日本政府としてはこれを歓迎して許可するかどうかということを言っている。あなた方はそれに対して、自由意思ならば何とも言えないと言われるのはまことにおかしな話です。
北鮮送還の問題につきまして、ただいま井上外事部長がジュネーブで奔走中であります。いろいろな報道がいろいろな通信社から乱れ飛んでおります。私どもはその真意の捕捉に苦しむのであります。一体今どのような進行状況にあるか、見通しはどうなのかということであります。今回また葛西副社長がすでに出発さるべきところを延ばされた。
また今回の北鮮送還の問題につきましても、その責任者が語っておるところでは、新聞によりますと、やはり似たようなことを言っておるのであります。韓国側は、第二次大戦中韓国が日本によってこうむった災害や財産の損失に対して適切な補償を受けるならば云々、こういうことを言っております。この考え方は、やはり韓国が戦勝国として日本に対するのだ、こういう考え方が根底にあるわけなんです。
従って、これは私がたびたび申し上げておるように、この機会に、抑留者を帰すために国際赤十字にあっせんを依頼するという以外に、やはり李承晩ラインそのものを国連に持ち込んで、そして世界の世論の前にこの解決をはかるということ、このことがやはり行われなければ、北鮮送還に伴うところの釜山抑留者の帰還に対して国内の世論に一応こたえるという単なる言いわけ以外の何ものでもないと私は思うのであります。
○大西委員 この問題はそれ以上追及はいたしません、確かに、あなたも言われるように、北鮮送還を実現するということは、日韓会談に非常な問題を投げかけておるのであります。
北鮮送還を断行すれば、日韓交渉の問題にいろいろとむずかしい問題が出てくるということは、だれもその当時から予想しておったのです。しかもそれをこの際思い切ったということは、どういうふうな意図によるのか。この際もう日韓交渉を継続しても意味がない、そういう判断でやったのか、こういうふうな問題であります。もしお答えができれば、一つお答え願いたい。
今度は日本と韓国との、特にイラインの問題についてでありまするけれども、御承知のように、この北鮮送還問題とともに、韓国側のイライン強化という問題がうわさせられ、同時に、漁船の威嚇拿捕事件の頻発が警戒されなければならぬ状態になっておると思います。これに対する政府の判断はいかがでございますか。
御承知のように、在日朝鮮人の北鮮送還問題をめぐりまして、日韓関係、特にイラインがまた問題をはらんできているように思われます。
○佐々木(良)分科員 そうすると、北鮮送還の輸送の手段は、あげて北鮮側が行うということを政府としては前提にされているわけですか。
○森元治郎君 何か新聞では、最後の機会を日本に与える、日韓会談は継続しよう、しかし、北鮮送還はやめてくれ、こういうことが韓国側の意向だというのが出ておりました。これはごらんになったと思うのですが、大体こういうふうに出てくると思うのですが、これに対してはどういう態度……。
○井上清一君 存日朝鮮人の北鮮送還の問題がきまりまして以後発表になりましたそれ以後におきまして、日韓間の貿易でございますが、どういうふうになっておりますか。その間の事情を伺いたいと思います。
○国務大臣(藤山愛一郎君) 私は、初めから北鮮送還と日韓会談とは全然別個の問題であって、北鮮送還は国際通念による居住地選択の自由ということで、いわば日本が今日まで出国の査証を与えなかったのを与えるという単純な問題であって、日韓会談においては、それに何んらのかかわりもない別個の日韓会談としての今日までの経緯からくる会談であるという立場をとっておりますので、これをからめた意味においての相談には乗れないのであります
こういうような事情が出て参りますと、今日国交がなくても、友好団体等の関係で、その後の事情の調査を向うの紅十字等に依頼することの道ができますので、今までの何でございますから、大して問題にならぬと思うのでありますけれども、こうした未帰還者の問題で、特に中共あるいは北鮮等の関係については、今度の北鮮送還等の関係との関連をもって、向うの方もそういうことの調査については全面的に協力してもらえる態勢が私はできておると
○今澄委員 それでは私は、最初に岸総理に対してお伺いをいたしたいのは、当面非常に問題になっております北鮮送還の件については、伝えられるところによると、いろいろと問題点があるようですが、本日の閣議で一体どういうことをおきめになったか、なおこれが見通し等について御答弁願っておきたいと思います。