1999-02-02 第145回国会 衆議院 予算委員会 第8号
引き続き、八・四新潟水害では、北蒲原地方の福島潟周辺で大きな災害がありました。上流には折居川、荒川川、これらの復旧がいかがなるものかな。
引き続き、八・四新潟水害では、北蒲原地方の福島潟周辺で大きな災害がありました。上流には折居川、荒川川、これらの復旧がいかがなるものかな。
新潟県北部地方は、穀倉地帯として知られ、わけても北蒲原地方は日本の米どころとして知られる中心地であります。したがって、農地を中心とする被害が最も大きく、先ほど申しましたように、被害農地面積二万ヘクタール以上、減収量二万九千トン、農林関係被害四十四億円のうち三十四億、八〇%が水陸稲の被害ということであります。
新潟県全体といたしましても、日本における水稲農業の最も大きな水準をもって今日までやってきたのでありますが、その中でも特に北蒲原地方は、最もその中心をなすものであることは、御承知のとおりであります。
今日新潟県からでも出かせぎ者が約十万をこえておるという——ほとんど北蒲原地方は出かせぎ者の全く少ない地域でありますが、生活の資を得るためには、今度はいよいよ農業を放棄して出かせぎをせなければならぬ状態になってくるということは避けられないと思う。私は、農業の危機がすでにそこに出ておる、こういうふうなことを考えますると、まことに重大な時期になっておる。