1981-03-10 第94回国会 参議院 予算委員会 第5号
林野庁提出の南ア・スーパー林道の北沢峠部分の工事設計書というのを環境庁に求めた。国の機関相互で取り交わされた文書は公開できないとしてこれを断った。これは複数の省庁にまたがる場合、総理、一体どこに行ったらいいとお考えですか。
林野庁提出の南ア・スーパー林道の北沢峠部分の工事設計書というのを環境庁に求めた。国の機関相互で取り交わされた文書は公開できないとしてこれを断った。これは複数の省庁にまたがる場合、総理、一体どこに行ったらいいとお考えですか。
○説明員(山田喜一郎君) この道路の完成見通しの問題でございますが、北沢峠部分の開設につきまして環境庁自然保護局長からの文書が出されました。これは昨年の八月二十五日のことでございます。この文書に示されました留意事項、これを踏まえまして所要の設計変更を行ったわけでございます。公団の施工能力等から考えまして、現在のところ五十四年度中には完成するものというふうに見通しておるわけでございます。
その第一の理由としましては、あの北沢峠部分は地質的に中生層の四万十層でございまして、長野県側には非常に厚い崖錐層、いわゆる堆積土壌がございます。それから山梨県側には破砕帯が確認されております。したがって、この地帯にトンネルで施工するということは、岩盤としては余り良好な条件のところではないかというふうに判断されるわけでございます。
その問題につきましては、自然環境保全審議会自然公園部会で、昭和四十九年以来、北沢峠部分について慎重に御審議をいただいておったようでございますが、本年四月二十七日にその結果が出まして、環境庁に報告をしておるようでございます。私は、昨年もこの問題につきまして石原環境庁長官との間に質疑をしておりますが、重大な関心を持っているものですから内容を拝見させていただきました。
林野庁といたしましても、この趣旨に沿いまして、公団に対し、北沢峠部分については自然環境の保全を最優先に置いた工事方法への設計の変更、また峠以外の部分につきましても可能な限りの緑化修景工事の施行、こういったことをそれぞれ指導いたしまして、従来から環境庁等に対しまして調整といいますかお願いといいますか、いたしておるわけでございます。 以上でございます。
○鈴木(強)委員 それから北沢峠部分は、いま問題になっているところでございますが、一応予算的にはどのくらいのものを見込んで施工しようとしておられますか。
こういう微妙な立場からのあなたの発言が実は行政の面で若干混乱を来し、地元でもこの受けとめ方について、これは賛成、反対両方あるものですから、いろいろの立場で受け取っているわけですが、あなたがどういう立場で残りの部分、北沢峠部分ですが、どういう態度を表明されたのか、まずそれを国会において正式にひとつあなたの見解を表明していただきたいと思うのです。
○説明員(柳瀬孝吉君) この南アルプススーパー林道は昭和四十三年に森林開発公団から申請がございまして、その時点で了解をいたして、いろいろの条件はつけましたけれども了解をしたわけでございますが、その了解する場合に条件がついておりまして、いまの北沢峠部分の工事を実施する場合にはあらためてその実施計画書を出していただきたいということで、この実施計画書がことしの六月に出てきたわけでございます。