1971-10-26 第67回国会 参議院 運輸委員会 第2号
第一管区内の海域は世界的な好漁場といわれておりますが、この海域は北方特有の過酷な気象条件のもとにあるため、漁船の海難が非常に多く、全海難の九〇%が漁船で占められています。また、ソ連邦に拿捕された漁船は本年に入って十七隻で、乗り組み員は百五十八名に達しており、この問題と漁船の多発海難は当管内の重要課題となっております。このため、特別の救難警備体制がしかれています。
第一管区内の海域は世界的な好漁場といわれておりますが、この海域は北方特有の過酷な気象条件のもとにあるため、漁船の海難が非常に多く、全海難の九〇%が漁船で占められています。また、ソ連邦に拿捕された漁船は本年に入って十七隻で、乗り組み員は百五十八名に達しており、この問題と漁船の多発海難は当管内の重要課題となっております。このため、特別の救難警備体制がしかれています。
第一管区海上保安本部においては、北海道一円とこれを囲む約二千六百キロメートルにわたる沿岸水域のほか、これに接続する千島列島、カムチャッカ、樺太及び沿海州沖合に及ぶ広大な海域を担務しておりますが、これらの海域は、世界的に有数な漁場をかかえており、他に類例の見られない北方特有の海象・気象条件のもとにあるため、海難発生も漁船の占める比率が全国平均をはるかに上回るなどの特色を示しております。
本管区は千四百四十海里に及ぶ沿岸水域と、これに連なる海域を巡視船十三隻、巡視艇二十隻、ヘリコプター三機で所管業務の遂行に当っておられ、北方特有の苛烈な気象条件は、船員の勤務条件や健康上にも幾多の困難が伴うとのことでありました。