1994-06-07 第129回国会 衆議院 予算委員会第二分科会 第1号
私もとある書物で読んだのですが、まさに銃弾飛び交う中で生き残ってきた北ベトナム軍の将校たちは、ある面で人間の修練を積んだといいますか、修羅場の中で、仲間がどんどん亡くなっていく中でそういう民族解放闘争をやってきた、それは事の正否は後々になるわけですが。
私もとある書物で読んだのですが、まさに銃弾飛び交う中で生き残ってきた北ベトナム軍の将校たちは、ある面で人間の修練を積んだといいますか、修羅場の中で、仲間がどんどん亡くなっていく中でそういう民族解放闘争をやってきた、それは事の正否は後々になるわけですが。
また、その時代は米ソ対立が極限にまで達し、米国は過日北ベトナム軍がハノイに対し空爆を強行して代理戦争は本格的な世界戦争に発展するかと心配されたときであります。しかしながら、一方では佐藤総理が沖縄返還に執念を燃やし、その道筋がようやくみえてきたときでありました。
あのときは状態が非常に急変いたしましたために、最後まで残っておりました館員が脱出するときに米軍の艦船を利用したり、あるいは一部の者はそのまま残りまして北ベトナム軍が入場するのを受けて、むしろそこにとどまった上で、ずっとおりまして日本と当時の北越との関係を見ながら、相当たってからある段階で引き揚げた。
その背後には、ソ連の軍事的な援助、つまりソ連の軍事、政治的な目的というものが背後にあったと考えざるを得ないのでありまして、現にサイゴンに向かって進攻をした北ベトナム軍の先頭には真新しいソ連製の戦車があったということを報道されているわけであります。
北ベトナム軍や解放民族戦線部隊の情報を聴取をするということは明らかに一方の側、つまり南ベトナムかいらい軍の側に立ってベトナム人民解放軍部隊の動静をつかもうとするスパイ活動であります。自衛隊はこの南ベトナムかいらい軍と友好関係を持っていたのでしょうか。かいらい軍を支持していたのでしょうか。
このように米軍、南ベトナムかいらい軍と一緒に軍事情報の収集をするということは、明らかに一方の側を支持し、その立場に立って北ベトナム軍や解放民族戦線部隊の情報を収集するということであって、まさにこれはスパイ活動ではないかと思うのです。そしてまた、これは内政干渉ではありませんか。こういうことは許されないと思うのでありますが、許されるのですか。
ところが、陸幕二部の軍事調査団は、紛争の一方の側、南ベトナムかいらい軍の立場に明確に立ってその軍事情勢説明会に出席をし、北ベトナム軍や解放民族戦線部隊の情報収集を行っていたということになるわけであります。それだけでなく、これらの説明会には当然米軍も参加していたと思うのでありますが、その点はいかがでしょうか。
○西中委員 同時に、国連が米国に対して南ベトナムを援助して北ベトナム軍とか民族解放戦線に制裁を加えるという依頼をしたということもないですね。それで、今日までの政府の答弁によりますと、ベトナム戦争に米国が介入した法的根拠は国連憲章五十一条である、こういうように繰り返しおっしゃっておる。その五十一条の自衛権によるものだ。
○国務大臣(福田赳夫君) 今回のベトナムのエスカレーションは、アメリカ側は北ベトナム軍が中立地帯を越えて南を侵した、こういうことに対する対応の措置であると、こういう説明をいたしておるわけなんです。で、国際的にも大体そういう経過であるということは認められております。
米国の言い分によりますると、北ベトナム軍が中立地帯を侵犯いたしまして南進をしてきた、これに対する対応のかまえを示すものである、こういうふうに言う。また、北ベトナムには北ベトナムの言い分がありましょう。しかし、私どもは国交を持ちませんものですから、直接聞いておりません。しかし、いずれにいたしましても、われわれは戦争の当事者じゃないんです。
第二に、アメリカは、ジュネーブ協定の休戦ラインを北ベトナム軍が越えたことを侵略だときめつけて、今回の行動を正当化しようとしております。大体ジュネーブ協定に基づく統一選挙を妨げたものはアメリカ自身ではないか。その上、軍隊を送り込んで、北爆で大量殺戮を続けているアメリカに、少なくとも北ベトナムを侵略者などという資格は全くないというべきではありませんか。
北ベトナム軍が中立地帯を越えて南進をしてきた。どういう意図で南進をしてきたんだろうかということを、国際的に非常に見方が分かれておる。またわからないというようなことが一般的にいわれておるのでありますが、国交を持たないわが国といたしまして、北ベトナム側の主張また考え方、これは知るよしもないのです。
これはアメリカ政府ははっきり言っているのでありますが、中立侵犯をして北ベトナム軍が南進をしてきた、これに対して対応をする、こういうことなんであります。私はそのアメリカの主張というものは大体世界的に客観的に容認されておる主張じゃあるまいか、そういうふうに見ております。何か松本さんのほうでは私にずいぶん言うんです。
○国務大臣(福田赳夫君) これは北ベトナム軍が中立を侵犯して南進した、つまり南を侵しておると、こういうことを北爆の理由としておると、こういうふうに考えます。
これはいま、今日現在でもソビエトロシア、これは北ベトナム軍の武器をほとんど供給しておる、こう言われておる。そのソビエトロシアが交戦国かというと、そうでもないわけなのでありして、そういうようなことに比べますると、きわめて軽微な形における基地提供、それで日本が交戦国になりましたと、そういうようなことにはならない、あくまでも基地を提供いたしましたということにとどまる、こういうことに考えております。
それに対しまして、私は、それはできないと、つまりアメリカの説明によりますれば、北ベトナム軍が中立侵犯をいたしまして南進をしてきたと、それに対する対応の行動が今回の北爆であると、こういう説明、また、北ベトナムには北ベトナムの主張があると思うんです。これは当事者同士の問題であって、わが国がいずれが是で、いずれが非ということを判定すべき立場にはないんだと、こういうことを申し上げておるのです。
そこでアメリカ側の立場を聞いてみますと、これは北ベトナム軍が中立地帯を越えて南進をしてきた。これに対して防衛の体制をとる、これは当然のことである、こういうことを言っておるわけなんです。しかし、それはそれといたしまして、北ベトナムにも北ベトナムの言い分がありましょう。
ところが、アメリカ側の主張によりますると、北ベトナム軍が中立地帯を越えて南進をしてきた。それに対してアメリカ側が爆撃措置をとるに至ったと、こういうことでございますが、いずれにいたしましてもわが国は、この南進がどうとか、あるいは北爆がどうか、それに対してこの是非を論ずべき立場にはないんです。これはあくまで第三国である。
○中川(嘉)委員 新聞の報道によりますと、北ベトナム軍が九日にラオス南部のサラバンを占領した、このように伝えておりまして、インドシナの戦況というものはますます激化を見せておるわけであります。
やはり事を起こす前には十分の世界の理解を求め、そして中立国を大事にするというならば、解放戦線なり北ベトナム軍を攻撃する前に、まずみずから範をたれて、中立国尊重の態度が事前にあるべきだと思うのだが、大臣は、アメリカの態度は好ましくないとおっしゃった。
しかるに、現在、カンボジアの領域内には北ベトナム軍並びに南ベトナム民族解放戦線、いわゆるベトコンが侵入し、その中立政策を脅かしていることは、世界周知の事実であります。これらの共産軍が、カンボジアの一部領域をいわゆる聖域と称して、その聖域なるものを利用して、ベトナムに攻撃を加えていることもまた公然たる事実であります。
クリスマス休戦に入ったイブの二十四日夕、南ベトナムの民衆たち、米同盟軍の兵士たち、そしておそらくは解放戦線、北ベトナム軍の兵士たちも、いまようやく訪れようとしている平和が、いかに貴重なものであるかということを、ひしひしと感じたに違いない」というのであります。