1947-12-02 第1回国会 衆議院 水産委員会 第30号
なお委員長竝びに委員諸君におかれては、この問題を勤勞漁民の立場で十分御檢討くださいまして、ただいま申し上げましたような點を、十分政府と折衝の上に、ひとつできるだけ漁民の負擔を輕減するようにお願い申し上げまして、私の質問を打切ることにいたします。どうかよろしくお願いを申し上げます。
なお委員長竝びに委員諸君におかれては、この問題を勤勞漁民の立場で十分御檢討くださいまして、ただいま申し上げましたような點を、十分政府と折衝の上に、ひとつできるだけ漁民の負擔を輕減するようにお願い申し上げまして、私の質問を打切ることにいたします。どうかよろしくお願いを申し上げます。
すなわちそういう機會に農林省の費用なり、あるいは政府の費用を漁民に轉嫁させるというようなことは、非常に勤勞漁民に對して不當であるとわれわれは思うのであります。なおそういうようなものが實際必要であるならば、正しく租税等でとる途が開かれると思うのであります。この手數料はただ財政當局が、國の財政のつじつまを合わせるために要求されたからということでは、われわれ議員は納得できないのであります。
これは現在の勤勞漁民なり、あるいは漁業經營者を廣く含めたところの一般の水産業界の希望であると私は考えております。その希望であるがゆえに、廣く民意を代表されましたところの水産委員會において、われわれよりも強力にこれが取上げられておる。參議院においてしかりであります。私はさように考えております。
なお漁業の民主化の問題についても、私どもはやはり勤勞漁民の立場から、その生産意欲を高揚して、漁業生産の増大をはかつていくというようなことが必要であろうと考えております。この問題につきましても、現在漁業權制度の改正に關連いたしましても、私どもの方でも十分考究をいたしておる點でございます。なお御意見のところは十分これを尊重いたして考えていきたい、かように思つております。
また技術的に資本家がそれだけの技術を知つておるかと申し上げますならば、ただいたずらに机上の空論であつて、ほんとうに今までの技術的なことを考えますならば、個々の企業によつてやつておりましたところの勤勞漁民の方が、技術的にまさつておると私は考えるのであります。
このように漁業の生産手段の最も重要な部分を占めております漁船が、勤勞漁民の手から離れて、轉換資本、その他の新しい會社に偏在いたしておりますことは、今後日本の漁業の民主化を促進いたしてまいります上に大きな禍根になるのではないか。こう考えております。
それで私が特に強調したいのは、轉換資本の功罪ということについてでありますが、その點非常によく研究なされ、厖大なる許可權をもつて、仕事をしないで生産をあげないというようなことは、勤勞漁民に對しては非常に壓迫的な感じを與えるし、また勤勞漁民の活躍の餘地がない。
特に私どもの縣におきましては、大體において雜魚をいたしまする勤勞漁民は三日に一日ぐらいしか出漁ができない。網でも傷めますと、スペーヤーがない。こういつたような關係が大部分なのでございます。さらに資材の状態につきましては、これはほかの部門と同じように資材はないのではなしに、配給ルートに乗つてくるものが少いのであります。やみならばなんぼでもある。
もとより水産政策は目先の食料充足のみにあるのではなくて、勤勞漁民の漁村として、近代的漁業の基盤たらしめるという深い考慮の上に組立てられなければならないのであります。