それはどうもそこのところをもう少し明確に私はこれは説明して頂きたいのでありますけれども、具体的にお聞きしますというと、そういうような労働者の基本的権利を守るのは、当然日本の憲法下においては正しいところの権益の行使であると思うのでありまして、教育の体制の中においても絶対これは保障されなくちやならないと思うのでありますが、産業教育の構想の中にはどのような一体教育理念を持つて、労働者、労働観念、私は勤労観念
○参考人(佐藤孝次君) 正しい勤労観念の養成ということは、これは我々職業人として当然その目的の中に織込まなければならん事柄であると思うのであります。従つてそういう御質問のあつたことも又当然と思うのででありますが、私は正しい勤労観念といいますのは、つまりその時代の良識によつて判断さるべきものである、こう考えるのであります。
併しここに鍬を持つてその魂を肥しと共に打込むと共に、又同時にこれに対して日進の技術、科学的技術をこれに加えましてそうして働くときにおいて、大地より産み出す生産というものは、そのまま習つた、いわゆる普通教育により受けた智徳体意の関係と、父兄よりの指導によつてやつただけのものと、それは同時に一面学校において勤労の根本体験から、いわゆる農民としての根本体験及び農業に対するところの勤労観念の確立、同時に進んで