1947-08-14 第1回国会 衆議院 農林委員会 第12号
この畜産を相當大きく擴大していく、そしてその家畜によつて日本の農業生産の擴大をはかる、いわゆる擴大再生産を確保し、同時に動物蛋白の供給を豐富ならしめ、かつ小運送力の逼迫を補充していくというような意味からしましても、畜産の大増産をしていく必要があるのであります。これはもう議論の餘地がないところのように思つております。
この畜産を相當大きく擴大していく、そしてその家畜によつて日本の農業生産の擴大をはかる、いわゆる擴大再生産を確保し、同時に動物蛋白の供給を豐富ならしめ、かつ小運送力の逼迫を補充していくというような意味からしましても、畜産の大増産をしていく必要があるのであります。これはもう議論の餘地がないところのように思つております。
これがもし家畜あるいは水産、そういうものによつて動物蛋白なり脂肪が適量に供給せられるならば、穀菽類の消費量は相當これを縮減しても、榮養の上には支障を來さないというようにもなりましようし、そういうような點で一面において増産をし、一面において食糧の穀菽類の數量を縮減していつて、そうした循環作用によつて、食糧問題の解決點をここから斷ち切つていけるのではないかと考えます。
私の計算によりますれば、わが國民全体の一箇年間の水産動物蛋白の必要量は、二十四万一千トンでありまして、これを魚介の需要量に換算いたしますれば、三百六十七万トンになりまするから、食糧向けとしての生産必要量は、約四百万トン、十一億貫を必要とするのであります。