1948-12-12 第4回国会 参議院 本会議 第10号
満州事変を勃発せしめた昭和六年に労働爭議調停法を作り上げて、実質上爭議行爲を禁止し、人権の自由を抑えた旧日本帝國主義看たちの姿を私は改めて思い出さざるを得ない(「そうだ」「うまい」と呼ぶ者あり、拍手)爭議権のない團結権は事実上無償値同様であるばかりでなく、法理論り立場からも爭議権なき覇結権は自己撞着を免れない。
満州事変を勃発せしめた昭和六年に労働爭議調停法を作り上げて、実質上爭議行爲を禁止し、人権の自由を抑えた旧日本帝國主義看たちの姿を私は改めて思い出さざるを得ない(「そうだ」「うまい」と呼ぶ者あり、拍手)爭議権のない團結権は事実上無償値同様であるばかりでなく、法理論り立場からも爭議権なき覇結権は自己撞着を免れない。
奴隷の状態の中に追い込まれて参つたのでありまして、さらにこの治安維持法が数回にわたりまして改悪を見たのでありましたが、その後そのような中にもかかわらず、労働運動は必然の要請にむちうたれまして、労働組合を強化するに至つたのでありましたが、しかしその労働運動の強化に対して、時のわが日本の支配階級はこれを禁圧するために、あらゆる方途を講じまして、遂に満洲事変の勃発いたしました昭和六年でありましたか、労働爭議調停法
ところであの考え方によつて來ます制度を設けよということ、大体強制調停や仲裁あたりの制度でありますが、あそこまで仲裁をやるということそれ自体は、私の考え方で言いますと、先ほど言つたいわゆる自主的な労働運動ではなくて、それにかわる統制的、取締り的なやり方、たとえば、なくなりましたが旧來の労働爭議調停法などにおきます強制調停と、同じような性格のものになつて行くのじやないか。
もちろん全逓信從業員組合の調停申請事項中には、電氣通信事業の民主的一元化、大藏省預金部中逓信省関係資金運用権を逓信省に移管し民主的に運営せよ、及び官廳勞働組合の團体協約に対する八月二十日附閣議決定を撤廃せよなどの項目がありますが、これらの事項を労働問題として労働爭議調停法に基き裁定すベきや否やに関しましては、幾多の検討を要するものがあります。