2002-07-24 第154回国会 衆議院 厚生労働委員会 第27号
安全性を無視し、買血血漿プール血漿を原料とした非加熱濃縮製剤は、我が国の血友病患者千五百人以上の健康または生命を奪いました。皆様にお配りした資料のグラフのとおりでございます。 「血友病患者は血液行政のカナリアである。」これはオランダの血友病患者ケース・シュミットの言葉です。
安全性を無視し、買血血漿プール血漿を原料とした非加熱濃縮製剤は、我が国の血友病患者千五百人以上の健康または生命を奪いました。皆様にお配りした資料のグラフのとおりでございます。 「血友病患者は血液行政のカナリアである。」これはオランダの血友病患者ケース・シュミットの言葉です。
エイズウイルスに感染をいたしました危険な非加熱濃縮製剤の輸入によりまして、日本の血友病患者の約四割、二千人がエイズウイルスに感染いたしましたが、その六割が実に未成年です。今、次々に亡くなっているという事態なんですね。そういう事態がありますほどに、この狂牛病問題でこの安全対策を怠ってきた政府の責任というのは非常に重大だと思います。
郡司氏の私の質問に対する陳述では、非加熱濃縮製剤、それがトラベノールの回収報告を公表しないという厚生省の決裁には当時の局長であります持永氏の判こが押されていた、こういう陳述がございました。 また、なその一週間についての資料には局内三役メモというふうなメモもあるわけですから、三役が当然知っていたというふうに思うわけでございます。
それで、最後に大臣にもう一度御質問をしたいわけですけれども、和解協議の問題点ですが、和解の確認事項の第九項に「速やかに、本件非加熱濃縮製剤の使用によるHIV感染の事実についての証拠調べを実施した上、順次和解の対象とする。」
○水島裕君 日本の血液製剤について先生の御意見を伺う前に、今もうこれでやめようと思っていたんですけれども、ほかのものにかえるのをすぐ挙げなくちゃ、そこがキノホルムと一番違うとおっしゃいましたけれども、先ほどから私がくどく言っていますように、非加熱濃縮製剤をやめようということを決めれば、ほかの三つの選択肢が、それは数週というわけにいかないかもしれませんけれども、二、三カ月のうちにはいずれもとれたわけでありますから
それで、仮に非加熱製剤がこれはとても危険だというふうになった場合は、先ほどからお話ししていますようにクリオに戻すか、加熱製剤を緊急輸入するか、あるいは日本人の血液を使って非加熱濃縮製剤をつくるか、全くそれは問題ないわけでございますので、そのどれかを選べば必ず対策は立てられたというふうに、もちろん当時皆さんがどういうふうにそういうことが発揮できたかというのは現在と多少は違うかもしれませんけれども、そういうふうに
○水島裕君 確かにいろいろと困難はあったと思いますけれども、当時の政府、日赤とか、そういうところも含めまして、あるいは今マスコミがいろいろキャンペーンなさっていますけれども、マスコミがエイズの危険性もそのときにもつと認識して、日本人の血液がこれだけあれば防げたと、そういうふうにみんな協力体制をとれば、間違いなく私は日本人の血液から非加熱濃縮製剤もできたと思いますけれども、その認識でよろしゅうございますか
とにかく非加熱濃縮製剤、非常にこれで助かるよ、便利だよということで、ずっと広がってまいりますね。そして、五十八年の二月に、厚生省は保険適用を認めますね。そしてそのころまた、総合治療普及会というのがつくられますね。いずれのことにいたしましても、やはりミドリ十字社はその中心メーカーとして大変大きな役割を果たしたような感じがするのです。それは、いろいろな資料を見ていたら出てくるわけです。
そして、この血友病総合治療普及会というのは、サマーキャンプとか、いろいろやられて、とにかく家庭療法ができるようになったよ、非加熱濃縮製剤という大変いいものができている、じゃんじゃん使いなさいよということをやるわけですね。 このつくろうかというころには、実は非加熱の濃縮製剤の危険性というものについていろいろな指摘が出始めているころなんですね、八二年の暮れくらいですから。
○衛藤(晟)委員 血液製剤小委員会の主な検討事項であります非加熱濃縮製剤からクリオ製剤への転換について、今、若干の経過の御説明がございましたが、どのような意見が出されてどのような結論となったのか、もう一回ちゃんと詳しくお聞かせいただきたいのですね。 そして、それに対して、今、安部先生が大変怒られたとか、いろいろな御意見がございましたけれども、どういう経過だったのか。
○風間参考人 先ほどもちょっと端的な数字を挙げて申し上げましたけれども、安全性だけを考慮してクリオに戻った場合の利害と、それからその当時の輸入非加熱製剤を続けた場合の利害、これを勘案して、当時の私たちの知識あるいはアメリカあるいは国際会議でのいろいろな議論というものを勘案した結果、先ほどから申し上げております、当座は非加熱濃縮製剤を選択する。
○横光委員 当時から先生は、非加熱濃縮製剤の危険性、血友病患者がエイズに感染する危険性について非常に危惧をされているという発言がございます。先生御自身はそういった危機感を持っていたわけですね、お医者さんとして。そして、同じ病院内にそういった血友病患者がいる。そうした場合、その血友病患者の方々に何らかの情報なりあるいは危機意識を提供されたことはございますか。
当時、非加熱濃縮製剤は、よくわかっていたB型肝炎も予防できませんでした。その他の肝炎も予防できませんでした。したがって、原因不明のエイズも予防できなかったのであります。 なおかつ、キノホルムやサリドマイドのように、そのほかの薬の選択があれば避けることができたかもしれませんが、この濃縮製剤は、その当時はクリオ製剤からの極めて大きな進歩であり、便益をもたらしたのであります。
この主張は、平成六年、先ほどの十月六日付の準備書面十に出てきますが、加熱濃縮製剤を緊急輸入すべきであるとの議論があった形跡はなく、厚生省が積極的に検討したことも、郡司課長から研究班にその旨提案したこともないというふうに国側は主張しています。つまり、八三年当時、加熱製剤の緊急輸入についての検討を否定しているのが国の主張でありました。
後で知ることになったわけですが、この時期も、次の年も、次の次の年もエイズ入りの危険な米国由来の非加熱濃縮製剤の出荷を認めていた感覚は、どうせ対象は病人なのだからという人権無視の感覚と、命を守るために最善の方策を尽くす使命感がない人たちの集まりだということでした。 その場で被害患者の治療はどうするのかと聞けば、厚生省にその担当部局はないと言うのです。
さて、最後にお尋ねいたしますが、参考人は臨床免疫学の立場でこの研究班に参加をしておられ、先ほど来申し述べておられますように、かなり非加熱濃縮製剤の危険性あるいは血友病患者さんのHIV感染の危険性について強い危惧の念を抱いておられたと理解します。 ただ、そうした先生の危機意識が研究班全体のものとしては共有されず、結果として現状維持あるいは従来どおりの手法という形で落ちついてしまった。
この家庭療法委員会というのは、実は八三年の十月十四日、第四回エイズ研究班の会議があったわけですけれども、その席上で九州大学の大河内委員がクリオに切りかえるべきだ、非加熱濃縮製剤の自己注射方式は撤退すべきだと主張したその四日後に開かれているわけです。この家庭療法委員会というのは、実は安部氏が小委員会のメンバーを私的に集めた、いわば小委員会の風間委員長の報告案の検討会でもあったわけでございます。
「どうしてもコンセントレート」、これは非加熱濃縮製剤のことですけれども、「でなければならない、というところが問題なんです。」、この「問題」というのは重要な問題だという意味であります。「そこで私は、それをいって、これはホーム・イン・フュージョン」、家庭療法、「が必要であるといったのは、実はコンセントレートが必要であるということをいう前提なんです。」
多分、後で、二月二十六日の日付で、「(上記記述は)加熱濃縮製剤の」云々ということで、「記憶が不確かなことが多く、記録より取り除きたい。」ということで訂正の申し入れをされているのですね。
そのころ、アメリカにおきましては、非加熱濃縮製剤が原因ではないかという疑いの声が既に出ていたわけでございます。 そして一九八三年、すなわち昭和五十八年三月に、加熱第Ⅷ因子製剤、これは肝炎対策ということでございますけれども、その中の一つがアメリカで承認になっております。一九八三年五月に、血液製剤加熱効果ということが期待できるということがアメリカで発表になっております。
○荒賀政府委員 一九八五年、昭和六十年の七月でございますが、加熱製剤を承認いたしました後直ちに、メーカー各社が血友病患者さんの方々が従来使用をしておりました非加熱濃縮製剤と交換する形で自主的な回収を行ったわけでございます。その結果につきましては厚生省に報告をいたしておりますので、厚生省として非加熱製剤について回収の指示を行わなかったものでございます。
○荒賀政府委員 この回収につきましては、一九八五年、昭和六十年の七月に承認をいたしました後直ちに、メーカー各社が血友病患者が従来使用しておられた非加熱濃縮製剤と交換する形で自主的に回収に入ったわけでございますので、そういった意味で、薬価差により回収がおくれたというような事実はないものと考えております。