1950-12-08 第9回国会 衆議院 決算委員会 第2号
このような実情について、林野庁側の説明するところでは、まず数量において公売が少く、大部分特売である理由として、一、昨年末まで統制当時の割当切符制の数量を本年一—三月に入つてからも、度外視することができなかつた。これまでの実績を一挙に白紙還元し得なかつた。二、従来の特売制度からただちに公売制度に切りかえると、木材事業に混乱を引起す。不落札業者の製材施設の遊木化、事業の停頓を来す。
このような実情について、林野庁側の説明するところでは、まず数量において公売が少く、大部分特売である理由として、一、昨年末まで統制当時の割当切符制の数量を本年一—三月に入つてからも、度外視することができなかつた。これまでの実績を一挙に白紙還元し得なかつた。二、従来の特売制度からただちに公売制度に切りかえると、木材事業に混乱を引起す。不落札業者の製材施設の遊木化、事業の停頓を来す。
加うるに全産業にわたりまして、予約クーポン制、予約割当切符制、これをやることになつた。これをやりますと、金を持つている大資本家に有利で、中小企業者が壊滅することははつきりしている。大資本家が支配を確立しようというこの野望に対しまして、吉田内閣は至れり盡せりだ。 さらに課税方針に見ましてもそうだ。課税方針はまつたく人民を死に瀕せしめ、独占資本家、大やみ業者をこやすところの課税政策になつている。
更に又現在重要生産資材に対しまして実施しておりまする割当切符制度は、生産業者及び配給業者の総意と競爭を原動力といたしまして、必需物資の配給ルートを整備しようとするものでありますが、この制度がその理想通り運用されますためには、割当事務の適正化、各種物資の特殊性の認識、輸送力の確保、横流れの防止等につき細心なる考究をいたすことが割当切符制の運営上最も必要なことでありまするから、この制度は発足以來まだ日も
併しながら政府といたしましては、緊急経済施策の中にありまする物資流通秩序の確立の重要性に鑑みまして、或いは公團方式を採用し、或いは割当切符制を実施して参ります上におきまして、これが運用を円滑にするために必要な範囲においては、できるだけ中小商業者の地位を認めて参りたいと存じます。