2005-07-25 第162回国会 参議院 郵政民営化に関する特別委員会 第8号
それは、逓信というのは、我々労働者にとっては、前島精神を引き継いで明治初期の時代からの薫陶を受けておる、この精神というものがあるから労働組合でも全逓信労働組合というのをためらいなく使っておるんだと、今はもう名前が変わっておりますけれども。大変御無礼なことを申し上げて、私の経験でございますからというお話があったんです。
それは、逓信というのは、我々労働者にとっては、前島精神を引き継いで明治初期の時代からの薫陶を受けておる、この精神というものがあるから労働組合でも全逓信労働組合というのをためらいなく使っておるんだと、今はもう名前が変わっておりますけれども。大変御無礼なことを申し上げて、私の経験でございますからというお話があったんです。
そういう意味で、やっぱり私は、ここで公社がスタートするに当たって極めて感慨深いが、しかし原点に戻って、初心に戻って、今こそ前島精神ではないかということを私は幹部の皆さんにも三十万の郵政マンの皆さんにも申し上げたい。
それがはがきとか切手とか振替とか、大和言葉を使われたんではないかと思いますが、こういう前島精神をさらに前進をさせまして、電話、放送あるいは電気通信といった国民の日常生活に直接関係するサービスをできるだけ向上させてまいりたいと考えている次第でございます。
まあ私、わずかな経験ですが、郵政の仕事をながめてみまして、前島精神と言いますか、これはまあ非常に純粋性というような意味から言えば、たいへんとうといものだと思います。そういった伝統の束縛というものが、やっぱりかなりここでは濃厚に残っておるんではないかと思いますね。
○野上元君 郵政事業には、常に前島精神というのが出てくるんですね。私は、これが気に食わぬのですよ。要するに、発明者の名前が百年も残っておるような事業は、ろくな事業ではないんですよ。もう発明者なんというのはどんどん変わっていかなきゃならぬのですよ。いつまでも前島精神にたよっておる郵政事業なんというのは、時代から取り残されてしまうのじゃないかというような気がするんですよ。