1973-02-27 第71回国会 衆議院 予算委員会 第17号
去年の三月二十五日にわが党の楢崎委員のこの問題に対する質問に答えて、軍法会議は不当だからこれはやめるべきではないかという質問に答えて、当時の法務大臣前尾国務大臣はこのように答えているのであります。ちょっと読み上げます、短いですから。「ただいま申しましたように、法律的にはいろいろ問題があると思います。ただ、各省で盛んにいま検討しておるので、最後の結論が出ておるわけではありません。
去年の三月二十五日にわが党の楢崎委員のこの問題に対する質問に答えて、軍法会議は不当だからこれはやめるべきではないかという質問に答えて、当時の法務大臣前尾国務大臣はこのように答えているのであります。ちょっと読み上げます、短いですから。「ただいま申しましたように、法律的にはいろいろ問題があると思います。ただ、各省で盛んにいま検討しておるので、最後の結論が出ておるわけではありません。
○前尾国務大臣 それはあったかどうかということではなしに、あってはならないということだと思います。おそらく現在までにおきましては、戦前から在留しておられる朝鮮人あるいは台湾人、こういう方々については政治活動を認めておりますから、これは問題はないわけであります。
○前尾国務大臣 まあ韓国との交渉の経緯を考えましても、現実問題として、向こうが引き取りに協力してくれるんでなければできないということが明らかになっておるわけですから、やはり向こうとの話し合いということが自然であり、そのことを前提としませんと、ちょっとなかなかできないような感じが私はしておるわけです。
○前尾国務大臣 前回の委員会で御質問のありました、パンフレットの取り扱いにつきまして調査をいたしましたところ、その一部の取り扱いについて、公務員の中立性にかんがみまして、誤解を招くおそれなしとしない点がありましたので、今後十分注意いたしたいと存じておりますから、どうぞよろしく……。
○前尾国務大臣 そういうような事実関係については、私、知らなかったわけであります。しかし、このパンフレットが出ておることは知っておりますし、前回、昨年作成されておるものもあるので、おそらく昨年作成されておるものが資料になって、これができておるのじゃないかというふうに推測いたしておる次第です。
○前尾国務大臣 これな包括規定でありますから、要するに前に書いておることに包括されない場合もあるかもしれぬ。しかし、ここに列挙されておるものと大体において同じだということでなければ、私はこれを認定するということはできない、こういうように考えます。
○前尾国務大臣 これは、もし確たるものとする必要がある場合には、当然これは法律でやるべきでありますし、現在われわれが考えておりますことは、当然そこに盛り込まれていくものと考えております。
○前尾国務大臣 先般予算の分科会でのお話の点につきましては、そのときお聞きした限りにおいては、いろいろ調べてみたわけでありまして、ただいまいろいろ応答されたようなことで、私みずからは納得したわけでございます。 ただ、布施さんの手引き、あるいは藤島君の出しておる手引き、そういうようなものについては、私、内容を承知いたしておりませんので、きょう新たにお話を伺ったわけであります。
○前尾国務大臣 私、その本の中身をよく見ておりませんから、何ともお答え申し上げるわけにはいきませんが、どういうふうな内容が書いてある本か、おそらく具体的な内容が書いてあるとすれば、多少ただいまの話と矛盾するのではないかというふうにも考えますが、それはよく検討いたしたいと思います。
○前尾国務大臣 それが可能でありましたら、私はそれを第一だと思っております。それについて最善の努力をしたいと思います。
○前尾国務大臣 この四倍でどの程度まで続いてやっていけるかという御質問は、先ほど来いろいろ答弁いたしておりますように、今後所得の状況がどうなるか。成長率がどうなるか。成長率から考えますと、かなり鈍化するのではなかろうかというふうにいわれておるわけであります。したがって、私も五年以上は四倍でまかない得るというふうに考えておるわけです。
○前尾国務大臣 ただいまお話しのとおりに、われわれは罰金を引き上げることによってのみ犯罪が減るとは考えておりません。また罰金の効果は、何も金額を上げることばかりではなしに、何といいますか、不名誉さというものによる威嚇的な効果もあるというふうに考えております。 現在の罰金額そのものを考えましても、あまりにもかけ離れておる。
○前尾国務大臣 私は、やはりその時代、時代に適応している法律制度でなければならぬ、それが昭和二十三年のそのままでいけるものかどうかということに、非常な疑問を持っておったわけであります。お話しのとおりに、刑法改正案を私みずから来年は提出したいと思っております。しかし、来年提出できたとしても、来年から施行されるかどうか、そういうことは保証のないことであります。
○前尾国務大臣 まず、この四倍の引き上げの法案につきましては法制審議会を経ておるわけで、法制審議会の方々もこれならよかろう、むしろやるならこういう一律の引き上げでいってもらいたい、こういうような意向もあるわけであります。
○前尾国務大臣 私は、別にそう秘密主義でやったり閉鎖的に考えてはおりません。まあそういう点で、草案については、専門家の人がいろいろ議論の材料にかなりされておるわけであります。ただ、問題が問題でありまするから、非常に議論の内容そのものがむずかしいために、そう大衆的なあれにはならぬのじゃないかと思いますが、学識のある方々については、十分検討していただくということは、非常にけっこうだと思います。
○前尾国務大臣 まあこういうことを申し上げていいか悪いかわかりませんが、あなたと同様な考えを私は持ったわけで、そういうことを内心思っておるわけです。でありまするから、文章を直すとともに、当然だれが見ても直すべきところは直していくということをまずやるべきではなかろうかということを、まあ私みずからもやはり法務行政について全くのしろうとでありますが、あなたと同様な考え方を持ったわけであります。
○前尾国務大臣 刑法の改正とは関係がありません。しかし、おそらく最低八千円、それでもし区別する必要があれば一万円とか、あるいは一万五千円とか、そういうような区分が出てくるのじゃないか、そういうふうに考えるわけです。
○前尾国務大臣 これはもう法務省あげて検討してもらいたいというんで、法務省全体の各局長にそういう趣旨を申して検討をしてもらうことにしております。
○前尾国務大臣 いろいろその機関の、まあただいまお話しのとおり、同一事件でありましても、刑事事件になったりあるいは民事事件になったり、あるいは行政の、人権擁護局のいろんな行政行為ということがあるわけであります。いずれにしましても、刑事事件でありましたら、これは法務省は全然関係をしない。検察庁の系統においてやるわけであります。人権擁護局というのは、御承知のようにもう全くの行政機関であります。
○前尾国務大臣 もう私がいろいろなことを申し上げるまでもなしに、人権擁護局あるいは人権擁護機関というのは行政機関であります。したがって、裁判にいきます前に、いろいろなことがありましたら、これは当然人権擁護という立場から行政的ないろいろな処置をすべきであります。
○前尾国務大臣 裁判所にいろいろ請求されております趣旨は、何も損害賠償だけではなしに、そういう行為をやめろというようなことも含まっておるわけでありまして、人権擁護局に要求されておることと全く同一のことではなかろうかと私は思います。 したがって、司法権と行政権が互いに一つのことをやるということは、これはたてまえ上おかしい問題ではないか。
○前尾国務大臣 明日決定するつもりでおります。そして発表されますのは、あくまでやはり五月十五日であるというふうにお考え願いたいと思います。
○前尾国務大臣 私は、別に前回の国連の場合がどうであったかということではなしに、今回やろう思えばあらゆることができる、また十分やれると思っておりますが、まだどういうことに決定するか未定でありますので、ただいま、ことに恩赦の本質から考えまして、事前にわかるということは、これはもう厳に慎むべきことだ、あくまで内閣の責任をもってやるべきだ、かように考えておりますので、これ以上の御答弁はかんべんしていただきたいと
○前尾国務大臣 そういうことは、われわれ実は考えていませんで、沖繩恩赦といえども、死刑を除外して考えるというような考え方は持っておりません。すべてにわたって個別恩赦というもの、いわゆる基準恩赦でありますが、それに死刑囚は含まないのだという、そういう考え方は一つも持っておりません。
○前尾国務大臣 法務省設置法の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明いたします。 この法律案の改正点の第一は、現在松山市にある松山刑務所の所在地が市街地化したこと等の事情により、同刑務所を愛媛県温泉郡重信町に移転することに伴い、その位置の表示を改めようとするものであります。
○前尾国務大臣 私も、総合的に考えていかなければならぬというふうには考えております。ただ、府中刑務所が引き合いに出されるのでありますが、しかし、何年か後に府中刑務所自体がもう同様な状態になるおそれがあるわけであります。でありまするから、そう府中刑務所あるいは小菅の刑務所に期待ができないというところに、問題点がいま東京にはあるわけでございます。
○前尾国務大臣 ただいまお話しのとおり、看守等につきましては、第一点は待遇の改善、第二点は訓練、第三にはやはりおっしゃるように環境、そういうことだと思います。それを改善していかなければなりませんし、最近で言いますと、黒羽刑務所なんかをごらんいただいたらよくおわかりになると思いますが、行刑のやり方につきましてもかなり近代化されてきておることは事実であります。
○前尾国務大臣 やるとすればもちろん五月十五日であります。やるとすればそれに間に合うようにやるというふうに私は考えております。
○前尾国務大臣 少なくともことばの用語がおかしいと思います。その点は是正いたします。
○前尾国務大臣 それを検討いたしておる段階であります。
○前尾国務大臣 それにかわるものとして、できるだけ中央更生保護審査会、これを活用していくというような方向できておるんじゃないかと私は思って、先ほど御答弁したわけです。
○前尾国務大臣 これは全然考えないというわけではありませんが、率直に言って、だんだんそういうものは狭められていくべきではなかろうかというふうな考えを私、持っております。
○前尾国務大臣 私も全く同感で、その面に就任以来いろいろと皆さんと御相談しながらやっておるわけでありますが、さらにもっと、率直に言いますと、いまの刑法でなしに新しい刑法にはいろいろなアイデアが入っておるわけです。だからまず新しい刑法を出して、そしてそのアイデアを活用することが最も肝心じゃないかというふうにも考えておりますし、また、これに従いまして刑務所についてももちろんやらなければなりません。
○前尾国務大臣 先ほど局長から御説明しましたように、主張がやや矛盾しておるようには思いますが、しかしそれはそれで、現在平沢氏につきましても、恩赦の出願もしている、また一面再審の申請も出ておる、こういうことでありますから、それはそれなりにやっていきたいのでありますが、ただいま、さっきの説明にもありましたように書類が非常に膨大になっておる。
○前尾国務大臣 全くおっしゃるとおりで、私も率直に言って、要するに再犯を起こさせないとか、そういう面がいままで非常におろそかにされておる。言いかえれば、要するに犯罪者の捜査、そして判決をし、刑務所にほうり込むということに重点が置かれ過ぎておった。
○前尾国務大臣 ただいまの条文はあのとおりに、ことに別個に公務員自身に対する刑なり処罰の規定はあるわけであります。公務員以外の人についても、百十一条等に書いております処罰の規定があるということでありまして、これは刑法でもいわゆる幇助とかあるいはそそのかすというような場合に、その人の身分にかかわらず、身分のない人も罰するという場合があるわけであります。それに該当するわけであります。
○前尾国務大臣 その点につきましては先ほど長谷川君に申しましたように、できるだけ早く出すべきだと私も思っております。ただ、検察庁としましては、証拠固めばかりではなしに、いろいろな観点から心配をしておるようであるということを申し上げたわけであります。
○前尾国務大臣 漏洩なりあるいはそそのかすというような人でありましたら、おそらくその事柄についての判断は十分できるはずであります。それで、先ほど来申しておりますように社会通念でそれを判断すべきだと、かように考えます。
○前尾国務大臣 われわれがぜひ成立させていただきたいという法案であります火炎びんの使用等の処罰に関する法律案を、委員会提案として御提出くださることに御可決を願いましたことを、心から御礼を申し上げます。
○前尾国務大臣 先ほど辻局長から申し上げましたとおりに、この法案の第二条には、「人の生命、身体又は財産に危険を生じさせた者」ここに一つの認定があるわけであります。それから第三条には、「火炎びんの製造の用に供する目的で、」というような目的を取り入れた、ここにも認定があるわけであります。
○前尾国務大臣 ただいまお話の点、しごくごもっともです。そういう意味からいたしますと、あるいは国が代行して訴訟をやるべきではなかろうかということも考えられる。非常に教えられるところが多いと思います。今後検討してまいりたいと思います。
○前尾国務大臣 ただいま御指摘の第一点の、最近の火炎びんその他による被害が非常に広範にわたり、また御指摘のように非常に燃焼しやすいものが使われておる、また現実にそういう損害が起こっておりますが、個別的な責任という点から見ると、なかなかその個人的な責任を追及することはできませんし、賠償を求めましても、学生でありまするからなかなかできないという問題につきましては、まさに現在において救済する規定がないことあるいは
○前尾国務大臣 率直に言えば、公務員の何らかの過失あるいは故意によって起こったという場合には賠償という問題があるわけです。故意、過失がない、いわゆる無過失賠償、こういうことになるかと思います。ただ、おっしゃるように、私はやはり国はそれを守るだけの責任はある。そういうことの起こらないような措置をすべきだ。したがって、だんだん国自体が豊かになれば、そういうものに対して無過失責任もとる。