1957-10-02 第26回国会 衆議院 大蔵委員会専売事業に関する小委員会 第7号
たとえば、値段は安くとも品質が非常に劣る、たとえばタバコのための尿素化成は、前作麦の尿素化成とは品質が違うと聞いております。従って値段も違う。そういうようなことで、同じ尿素化成であっても、値段が安いからといって、違うような品質のもので、その方が値段が安いからというだけでは、これは必ずしも経済的地位の改善になっているかどうかは疑問であります。
たとえば、値段は安くとも品質が非常に劣る、たとえばタバコのための尿素化成は、前作麦の尿素化成とは品質が違うと聞いております。従って値段も違う。そういうようなことで、同じ尿素化成であっても、値段が安いからといって、違うような品質のもので、その方が値段が安いからというだけでは、これは必ずしも経済的地位の改善になっているかどうかは疑問であります。
それでありますから、このたばこ専売法の第八条第一項第三号の規定によって、タバコ耕作組合は従来通りのやり方をやる、従来通りのやり方の中で、たとえばきのうですか、きょうですか、問題になりました前作麦の肥料というところまで肥料の範囲を延ばして参りましたならば、これは際限がなくなる。
その際、やはり前作麦の肥料等については、どういうふうな成分のものが必要だというようなことは、地力とか土地柄において専売公社が生産指導の一部としてやるということは、私どもはやむを得ない、あるいは必要じゃないかというふうに考えております。そのことは、生産部長から話しました。
宇都宮管内は、御承知のごとく非常に地深な耕地でありますので、特に肥料が多く残り、これがタバコに悪影響を及ぼすという点から、前作麦の肥料については、他の地方局よりも関心が深いのも無理からぬと思うのであります。
ただタバコの成績をよくしたいという一念から、これに関連をいたします前作麦の肥料につきましても、製品等の問題は論外でありますが、どういった種類の肥料——種類と申しますのは成分でありますが、肥料は使わない方がいい、あるいは使うべきであるという注意を与えることは、耕作者のための親切であると考えております。
○西山説明員 ただいまお話しのございました前作麦の肥料につきましては、実は私も最近耳にいたしました。元来タバコをできる限りりっぱな作柄にいたしますためには、その前作麦につきましても、あるいは塩化アンモニアを避けるとか、いろいろな配慮が必要なのでございます。
「昭和三十二年七月八日、日本専売公社大田原出張所技術課長長山藤二、各市町村農業協同組合長様、大田原管内たばこ耕作組合理事様、たばこ前作麦肥料について、謹啓、初夏の候御尊堂様には益々御健勝に渉らせられ慶賀に存じます。さて本年のたばこ作も一部雪害地をのぞき極めて順調な生育を遂げ、間もなく収穫、乾燥期に入ります。
すなわち、本年は早春以来降水量少く、播種期は三日ないし七日の遅延を見、発芽成育も低温のため一般に遅れるとともに、二毛作田用のものについては、天候不良による前作麦及び菜種の刈り遅れから苗しろ日数に過剰を来し、かつ多雨寡照のため軟弱徒長の傾向にありました。