1984-08-06 第101回国会 参議院 逓信委員会 第14号
公共性と効率性ということが問題になっておりますけれども、現在問題になっている効率性というのは、民間活力の導入、いわば利潤機能の観点からの効率ということになるわけですね。しかし、利潤機能の効率性だけではなくて公共性そのものの効率性というもの、これはこれとしてまた追求しなければならない問題であると思うんです。公共部門にいろいろな問題点が山積していることは十分私も承知しているつもりです。
公共性と効率性ということが問題になっておりますけれども、現在問題になっている効率性というのは、民間活力の導入、いわば利潤機能の観点からの効率ということになるわけですね。しかし、利潤機能の効率性だけではなくて公共性そのものの効率性というもの、これはこれとしてまた追求しなければならない問題であると思うんです。公共部門にいろいろな問題点が山積していることは十分私も承知しているつもりです。
先ほどの私の報告の中でも利潤機能と公共機能ということについて触れたわけですが、特に現在の経済というのは、やはり基本的には寡占状態にある、あるいは独占的な状態というのが非常に強いわけでして、例えば情報分野につきましても、先ほど来出てくる有名企業というのはATTであり、IBMであると、こういう大変な巨大企業の動きがどうであるのかということが主として問題になる、そういう時代です。
本来、公共機能、そして利潤機能、こういうものに分けられると思うのですが、公共機能も利潤の対象にすることの矛盾、本来公共財として担保しなければならない基礎施設を株式会社として利潤の対象にする、このことの矛盾が出てくるということだと思うわけでございます。国際空港の安全性、公共性という面からも、株式会社で運営するのは問題があると言わざるを得ないことであります。
一方、新政権のもとに新五ヵ年計画に着手し、企業運営への利潤機能の導入を強化するなど、ソビエト連邦の社会主義経済はさらに大きな飛躍を、中国とともに遂げようといたしておるのであります。