1964-04-28 第46回国会 参議院 建設委員会 第24号
河川は、いまさら申し上げるまでもなく、治水と利水並びに利水相互間にいろいろと利害対立がございまして、それの調整がめんどうなところに特徴があると思います。
河川は、いまさら申し上げるまでもなく、治水と利水並びに利水相互間にいろいろと利害対立がございまして、それの調整がめんどうなところに特徴があると思います。
そこでさらにそのもう一つ上の工事、総合的な治水と利水との調整の問題、あるいは利水相互間の調整の問題というような意味での総合的な計画性というのは、法律上は一体どこで確保されるのか、これが私の一つの疑問であります。もちろん水資源開発促進法というのが御承知のようにできておりまして、これが指定水系について基本計画を定めてやっていく。淀川、琵琶湖、利根川について、すでに基本計画もできております。
ダム使用の方法について、洪水調節が制限水位方式を採用するのか、予備放流方式を採用するのか、それらの併用によるのかは、治水と利水、利水相互の利害に重大な関係があります。また、かんがい期の初期にダムの貯水をいかに維持するかということは、発電と他の利水の調整の眼目であります。これらに対する具体的条文はないのであります。
最後に、水資源の問題でございますが、最近における産業の飛躍的な発展、人口の都市集中、生活水準の一般的な向上などによりまして、もろもろの用水の需要が急激に高まって参りまして、その不足が重大な問題となって参りますとともに、利水相互間の調整の問題が次第に深刻になっております。
水資源行政につきましては、最近における産業の飛躍的発展、人口の都市集中、生活水準の向上などによりまして、もろもろの用水の需要は急激に高まっておりまして、その不足が重大問題になりますとともに、各種の利水相互間の調整の問題も、次第に深刻さを増しております。
概略的に申し上げますと、ここで一番問題になるのは天竜の佐久間地点かと思いますが、これも大きい問題は、道路の処理の問題と、もう一つは治水と用水あるいは利水相互間の調整問題をどうするかという問題が一番大きい問題でありましたが、実はきのう国土総合開発審議会の地域部会を開催いたしまして、ほぼそういう問題に対しても、ある程度の原則をきめまして、地域部会としては決定したわけであります。
三 利水相互間及び治山と利水との調整は、今後ますます必要度を増す現況に鑑み、政府は可及的速かに公共水利に関する基本的法制を整備すべきである。 四 政府は本法の実施に当り電源開発のための堰堤の建設を行うに際しては、特に土砂の流失による貯水池の埋没を防止するため事前にこれが調査を行うとともに造林、治山並びに砂防費共の他を充実しその対策に万全を期するべきである。
これに対する現行法の規定は、治水上支障がないことを期待するいささか警察的色彩が濃厚でありまして、治水利水の統一調和、ことに各種利水相互間の調整をはかる上において、あまりにも簡単にすぎるのではないかと思われます。また手続等も省令通牒以下に譲られており、適当ではないと認められますので、これを改正補足して行く必要が認められるのであります。 第四点は、河川審議会の設置でありす。
以上のごとく、水は今後ますます利用開発しなければならないのでありますが、それとともに利水相互間及び治水と利水との調整はますます必要性が増加して参るのであります。