1971-03-23 第65回国会 衆議院 社会労働委員会 第14号
勤労者のおもな預金というのは、普通預金、定期預金、これはもう減価もしくは利殖率はゼロ、高額所得者の資産、さっきのあなた方の数字をお聞きしますと、株式や土地なんというものがたくさんある。そういうものは物価上昇の影響を受けない。そして、貯蓄したものは財政投融資として産業基盤の形成あるいは民間企業への設備投資、そういうものに貸し出されていく。これじゃ勤労者の貯蓄するという意味がなくなるだろう。
勤労者のおもな預金というのは、普通預金、定期預金、これはもう減価もしくは利殖率はゼロ、高額所得者の資産、さっきのあなた方の数字をお聞きしますと、株式や土地なんというものがたくさんある。そういうものは物価上昇の影響を受けない。そして、貯蓄したものは財政投融資として産業基盤の形成あるいは民間企業への設備投資、そういうものに貸し出されていく。これじゃ勤労者の貯蓄するという意味がなくなるだろう。
なお、先ほどからの、生産性向上ということが成功的に進めばというあなたの方の御期待のようでありますが、なるほどそれが進めば、たとえば生産高は上る、あるいは労働の生産性も上る、あるいは資本の利殖率も上る、こういう点は必ずしもそうではないとは思いません。
○中原委員 それは議論になるので控えますが、もちろん生産性の向上あるいは資本の利殖率の向上等につれてそのままに賃金の上昇を期待するほどにのんきではないのです。それほどには思っておりません。しかしながら、少くともその方向に方向づけられなければならないことは当然なことです。