1948-06-26 第2回国会 衆議院 予算委員会 第41号
去る四月二十八日の軍事公債の利拂処理懇談会から、芦田内閣堤理大臣に提出された報告書の内容を拜見してみますると、これはだれが読んでみても、賛成論と反対論と、これをほんとうに理知的に、科学的に、そうして良心的に読んでみて、停止の反対論が國利民福のためであり、國際信用を高めるものであるか。停止をする方がその方向に向つておるかということは、だれにもはつきりすると思うのであります。
去る四月二十八日の軍事公債の利拂処理懇談会から、芦田内閣堤理大臣に提出された報告書の内容を拜見してみますると、これはだれが読んでみても、賛成論と反対論と、これをほんとうに理知的に、科学的に、そうして良心的に読んでみて、停止の反対論が國利民福のためであり、國際信用を高めるものであるか。停止をする方がその方向に向つておるかということは、だれにもはつきりすると思うのであります。
突然のお呼び出しを受けましたので、用意もございませんが、この軍事公債の利拂処理の問題につきましては、もうすでにあらゆる方面から論議を盡されておりまして、ここで私が事新しく申し上げる必要もないのではなかろうかと考えております。
ただいまの御質問によりまして、金融界が了承しており、そうしてその処置について何らかのものがあるのではないかというお話がありましたが、御承知の通りこの軍事公債の利拂処理の問題につきましては、金融界といたしましては依然として反対を続けておるのでありまして、了承はいたしておらないのであります。この点ひとつ申し上げておきます。
ただこの措置について私が承つておきたいと思うことは、ともかくここであげますれば、軍事公債の利拂延期に対して、いろいろ金融機関はこれに意見を述べておりますし、また政府もこの点については、かくお考えになつたものと了解できるのは、軍事公債利拂処理懇談会におきましてもるる御研究になり、いろいろの結果を御承知の上でありますから、結局この問題は政治的意図以外には何物もなかつたということに盡きるのではないかと思いますが