1985-04-19 第102回国会 参議院 科学技術特別委員会 第6号
しかしながら、これらの費用は、一般的に一割程度増加すると見込まれているのが通常の考え方でございますので、こういう見方をいたしましても、初年度コストにおいて石炭火力と並ぶような状況ではないか。しかも、これは、建設費といいますか、コストの構成比を見ますと、原子力の場合は施設費に占める割合が非常に多うございます。
しかしながら、これらの費用は、一般的に一割程度増加すると見込まれているのが通常の考え方でございますので、こういう見方をいたしましても、初年度コストにおいて石炭火力と並ぶような状況ではないか。しかも、これは、建設費といいますか、コストの構成比を見ますと、原子力の場合は施設費に占める割合が非常に多うございます。
○小川政府委員 通産省のモデル試算で見ますと、昭和五十八年度に運転開始をいたします発電所の初年度コストでございますと、原子力につきましては一番安く十二円五十銭程度ということで、石炭火力が十四円とか石油が十七円、LNG十七円に比べて安いということでございます。
それから、若干敷衍して御説明させていただきますと、最初にお断りいたしましたように、この発電原価というのはあくまでも運転開始の初年度コストということでございます。現在、石炭につきましては、石油が五ドル下がったということ、それから世界のエネルギー需要が非常に緩和化されているということで、相当石油以上にむしろ値が下がっているということでございます。そういう特殊な要因がございます。
したがって、二十円と申しますと、今の石油火力のコストより割高に見えますし、また水力の初年度コストとほぼ同様だということでございますが、長い目で見ますと、償却後の姿を考えれば比較的有利性も持っておるということで、この程度の発電コストであれば十分対象として進め得るものではないかと考えております。
○政府委員(松田泰君) われわれが計算しています初年度コストにも用います設備利用率は、初年度ということでこれも比較のために一応各電源とも七〇%ということで計算しているわけでございますが、各発電所につきまして、これまでの設備利用率の推移という実績を見ますと、最初のころできましたたとえば美浜一号でありますとかあるいは福島一号でありますとか、そういうところは最初のころ御存じのいろいろなトラブルを起こしておりまして
設備利用率が上がったから初年度コストだけで考えたって下がらなきゃいかぬのに、初年度コストというのはとにかく下がったことはないですよ。横ばいでもないんだ、だんだんだんだん上がってきているでしょう。一年ごとにそれが一円も二円も上がったり下がったりしたら、これは大変な話でしょうけれども、とにかく設備利用率というものと、発電コストというものが余り比例していないというのは一体どういうことなんですか、これは。
○吉田正雄君 この初年度コストの指標の妥当性が問題だと思うんですね。設備利用率と耐用年数はどういうふうに計算されておりますか。