1948-07-02 第2回国会 衆議院 司法委員会 第48号
あるいは警察というものが民主化されましても、そういうように大体の観念が、刑事犯罪を取扱うというような役所でやるようなことは、子供に與える影響が非常に大きい。すなわち社会通念といたしますと、裁判所というものは、まず第一に犯罪少年を扱うのだと、こういうふうに社会は観念しますし、警察というところは、人民の保護を扱いますが、やはり犯罪人も取扱うというふうに考える。
あるいは警察というものが民主化されましても、そういうように大体の観念が、刑事犯罪を取扱うというような役所でやるようなことは、子供に與える影響が非常に大きい。すなわち社会通念といたしますと、裁判所というものは、まず第一に犯罪少年を扱うのだと、こういうふうに社会は観念しますし、警察というところは、人民の保護を扱いますが、やはり犯罪人も取扱うというふうに考える。
その事件の眞相を知らざる裁判官が起訴状一本で尋問を進行させるということは困難じやないか、從來のように記録というものがあつて、刑事犯罪に關する十分なる透徹した知識があつて、初めて裁判所が事件の進行というものの中心になつてやれるということになるのだろうと思うのですけれども、ただ起訴状一本で起訴して審理するということになると、むずかしいのじやないかと思います。
そういう意味におきまして、尊属の犯しました罪に対して、從來は告訴を必要としておりましたのを廃止するということは、これは法の前の平等ということに、少くとも一歩近づいたということが言われ得ると思うのでありまして、殊に尊属といううちにも、御承知のように養父養母というような関係がありまして、わが國ではしばしば不幸なる刑事犯罪が、かくのごとき関係において生ずることがある。たとえば養父が養女を姦淫する。
國家地方警察には、自治体警察に対するいろいろな連絡調整の問題等もございますし、またこれによつてのみ警察の刑事犯罪、その他治安の維持完璧が期せるものと考えておるのであります。さらに國家地方警察は、國家非常事態が発動せられましたならばそのときには國家警察が中心になつて活動しなければなりませんので、常時國家警察におきましては、特に部隊訓練が必要になつてこようかと存じます。