1982-05-12 第96回国会 参議院 エネルギー対策特別委員会 第4号
いままでの経過から見ますと、切り羽面からの事故というものより沿層坑道からの事故というのが非常に多いのです。そういう意味から見ますと、一番危険なところだ。ガスの問題というものをここで重視しなきゃならない。 そこのところが一カ月前でよろしいというのは問題ではないか。今回の事故の教訓の一つとしてこれも検討する課題として残されているのではないか、私はそう思うわけです。
いままでの経過から見ますと、切り羽面からの事故というものより沿層坑道からの事故というのが非常に多いのです。そういう意味から見ますと、一番危険なところだ。ガスの問題というものをここで重視しなきゃならない。 そこのところが一カ月前でよろしいというのは問題ではないか。今回の事故の教訓の一つとしてこれも検討する課題として残されているのではないか、私はそう思うわけです。
しかし、私どもは管制装置というものはあくまでもこれはダブルチェックというものを主体といたしまして、たとえばガス観測というのは定点観測、一カ所の位置に計測器を置きまして、それを管制室に情報を流す、そういった状況で各坑道にいまそれぞれ置いておりますが、ガスの湧出、出方といたしましては、これは切り羽面から出るとか側壁等から出るとかいろいろあるわけでございます。
災害の原因、対策といたしましては、まず原因といたしまして、空洞の位置、形状、突出粉炭量などから見まして、切り羽面から約十五メートル先にあります断層付近に内包されておりましたエネルギーが、発破の衝撃によりまして炭層の弱い部分を刺激しまして、ガスと一緒に粉炭が吹き出したものと見られております。
そうして胴張りを実施していたところが、その切り羽面に異常を感じて、全員退避したけれども、退避すると同時にガスが粉炭と一緒に突出してきたという事件ですね。ですから、前のところにずっと退避するか、その後、全員坑外に退避さして——この資料では人命には影響のなかったという事案もあるわけですね。せっかく退避しておるのに、のこのこ、そこで出して作業を命じて、そしてガス突出が起こって死亡者が出た。
そういう結果、切り羽面から出てきますガスは、〇・六から大体一・二ぐらいまでのガスでございまして、普通の山と変わらぬ程度のガスの状態に一応なした上での採炭を実施しておる。
その左のところに二片下層払いとございますが、これが切り羽面でございまして、ここから採掘を進めまして、黒い太い線のところまで採掘が進んだ状況で、このバツじるしの個所で落盤が起こったわけでございます。 一ページに戻りまして、当鉱は鉱山労働者千九百三十名、月産五万六千三百トンを出炭しておる甲種炭鉱でございます。
この問題について、やはり切り羽面を長くするか短くするかということについては、ヨーロッパの人もある程度考えているようでございまして、切り羽面はなるべく短くて、そうして進みを早めたほうがむしろ得ではないか、断層その他のことを考えたら、かえってそういうもののほうが安全性を確保することができるではないか、そういうことを唱えている人もございます。
それから切り羽において採掘は、全部ピックを使って採掘をしておりましたし、それから切り羽面の運搬は、塩化ビニールのトラフを使って、石炭は自動的に滑走させる状態において運搬をしておったわけでございます。しかし塩化ビニールのトラフはかなりしめっていたということから帯電の心配はないということで、その電気的な火花、そういうものについても消えてしまった。
なお、二月十二日の指示に基づく改善に対し、さらに安全を期するために、二月二十二日、切り羽面の上部を十日間で七十メートル拡張すること等を札幌鉱山保安監督局長より指示がありましたが、不幸にもその日の夜、事故の発生を見たのであります。 われわれは二月二十五日、千歳空港より夕張市に直行し、会社側、労働組合側及び臨時夕張災害対策本部の代表者より事情を聴取し、質疑をかわしました。
そこからバックいたしまして、切り羽面が通れませんので、右の磐下坑道から通りまして、再度ロングの上添をずっと行ってみました。そのときには上添のほうにはほとんど人は入っておりませんでした。保安人員だけ入っておりましたので、そこまで行ってみました。ずっと一応坑内を見ましたが、これは大体いま保安局長さんから御説明がありましたとおりです。