1973-03-05 第71回国会 衆議院 予算委員会第四分科会 第3号
二月十四日に円の変動相場制に移行したばかりで、円が一六%以上の実質切り上げ状態になっているわけですが、政府が予算の組みかえをはじめ責任ある政策転換を示さないままに、再び外国為替市場を閉鎖させるに至っております。ドル不安に基づく国際通貨危機はさらに長期化するであろうと考えるわけなんですが、これがわが国の中小零細企業の現状と前途にどういう影響を与えると、大臣、お考えになりますか。
二月十四日に円の変動相場制に移行したばかりで、円が一六%以上の実質切り上げ状態になっているわけですが、政府が予算の組みかえをはじめ責任ある政策転換を示さないままに、再び外国為替市場を閉鎖させるに至っております。ドル不安に基づく国際通貨危機はさらに長期化するであろうと考えるわけなんですが、これがわが国の中小零細企業の現状と前途にどういう影響を与えると、大臣、お考えになりますか。
○近江委員 次にお伺いいたしますが、経企庁長官は、四十八年度の経済見通しには円の切り上げは予測していなかったと答弁されておられるわけですが、事実上の円の再切り上げ状態になっておる中においても、経済事情は変わっていないという考えをお持ちですか、経企庁長官。
と申しますのは、円が切り上がって、実質的に円の切り上げをやるというわけじゃございませんが、事実上いまのフロートにおいても実質上の切り上げ状態になっておりますが、これによって輸出価格が上がるということは、日本はもう安売りをしませんよ、今後海外に対して安売りをしませんよということは、いままで日本のコストの中から抜けておったいろいろ公害に対する当然コストと見るべき費用とか、社会資本の蓄積に要する費用とか、
理由からインフレが起こっておるということでございますから、そのためにマルク切り上げの物価に対する効果をほとんど減殺してしまっているということがあろうと思いますが、日本の場合は非常に違いまして、御承知のようにいま経済が鎮静しておるときでございますので、日本においてはまだ別に円を切り上げているわけでもございませんが、為替の変動幅についての制限を停止するということは、いま見られますとおり、円の事実上の切り上げ状態