民主党がこの間示しました金融健全化対策は、第Ⅱ分類債権の細分化や各分類債権ごとに適正な引き当て率を定めることや、有価証券の評価方法に低価法をとることを義務づけるなど、厳格で明確なルールを法律で定め、そのもとで一気に不良債権処理を完了させてしまおうというものでした。もちろん、代表取締役や相談役など責任をとるべき経営者には退いていただきます。
これに対し、民主党案は、第二分類債権の細分化や各分類債権ごとに適正な引き当て率を定めること、有価証券の評価方法に低価法をとることを義務づけるなど、厳格で明確なルールを法律で定め、そのもとで一気に不良債権処理を完了させてしまおうというものです。もちろん、代表取締役や相談役など責任をとるべき経営者には退いていただきます。
民主党案は、不良債権の早期処理を当てにならない金融監督庁や金融機関に任せず、分類債権ごとの基準引き当て率を定め、有価証券の評価方法に低価法をとることを義務づけるなど、厳格で明確なルールのもとで一気に不良債権処理を完了させてしまおうというものです。もちろん、責任をとるべき経営者には退いていただきます。不良債権処理に係る損失を剰余金と準備金で埋め切れなければ、その相当額を減資して株主の責任を問います。
それから、破綻金融機関についての情報開示のあり方についての御質問がございましたが、これは実はきのうでございますか、拓銀につきましては清算検査をいたしましたので、私どもが検査いたしました拓銀の清算検査の結果を分類債権ごとに発表させていただいたところでございまして、これは新聞等でも公表されているところでございます。
もう一つ伺いますけれども、分類債権ごとの引き当て率でございますが、これは各銀行が公認会計士等と相談して決めているということでございますけれども、この引き当てが果たしてどうなのか、非常に甘いんではないか。それで、公表の不良債権の額、そして、その引き当て額より大量の本来償却すべき不良債権があるんではないか、そういう疑念を持たれているわけでございます。
私は、情報開示については、少なくとも個別銀行ごとに厳格な基準に基づいた分類債権ごとの情報開示が不可欠であると考えますが、総理の見解を求めます。 情報開示と同時に、銀行破綻に関する経営責任の追及が不可欠です。バブルの不良債権のもとを築き、その後始末として巨額の償却負担の原因をつくった旧経営陣を、いまだに厚遇しているような金融機関もなお存在しています。
別途、審査委員会では、第二回の委員会におきまして、重要な審査資料として、申請各行から本年三月末の不良債権の自己査定額の見込みと分類債権ごとの償却、引き当ての状況を提出させる旨、決定をいたしました。