1954-04-27 第19回国会 衆議院 議院運営委員会 第51号
わが党にも函館ドツクのものから来ております。これは国策としてやるので、それを怠つておるのは政府の怠慢である。われわれは造船会社の職工の人や、組合などからの要請で、このあらしの中に立つて、なお世評にさからうようなことをわざわざやる必要はないじやないかと思います。しかもわが党では、党議でこのことを相談したことはないのです。
わが党にも函館ドツクのものから来ております。これは国策としてやるので、それを怠つておるのは政府の怠慢である。われわれは造船会社の職工の人や、組合などからの要請で、このあらしの中に立つて、なお世評にさからうようなことをわざわざやる必要はないじやないかと思います。しかもわが党では、党議でこのことを相談したことはないのです。
このうち現在大湊などはすでに函館ドツクが終戰後一時他に転用いたしましたが、現在は休止いたしております。それから舞鶴は飯野産業、佐世保は佐世保船舶工業、呉は播磨造船所——一部はNBCに貸しておりますが、この三者がやつております。しかし終戰後この工廠の転用については、内国船と外国船とを問わず、一般船の修理、それから軍艦の解撤等を主体としたものでありまして、商船の新造及び改造は禁止されております。
更に十五万総トンの場合に、何とか見返資金その他の財政資金を工面して、もう一隻追加することによつて、函館ドツクに仕事を与えるようにしようという一応のまあ話合いができておつたのでございます。これも全然仕事が行かない。従つてこの四つの造船所が非常に困つた事態になつているのでございます。
問題は、只今おつしやいましたように函館ドツクでありますか、この問題は、勿論私はその点についてはよく存じませんけれども、大体日本の産業というものは、九七・八%まではともかくも中小企業である、こういうのが一般の意見でございます。又そういうものであろうと思います。
私は実例を申上げますが、今の函館ドツク、あのドツクが大湊において二百数十名の馘首をやつております。調べてみまするというと、函館のドツクの生産高の一割もこちらへ割当ればそんなことにならないのです。あなたの言ういわゆる元請けにさえやれば下に流れるんだ、こうおつしやるが、ちつとも下へは流れてない。却つて元の方だけを維持するために、下の方をみんな首切りをして潰してしまうのです。これは私は考えるのです。
それからさらに同日、六月二十八日に、函館ドツクの室蘭製造所というものを視察いたしましたが、この会社は生産状態はあまり芳ばしくないのでありまして、今後の経営の仕方によつて、あるいは相当の発展を見るかもわからないのでありますが、現在においては従業員は七百六十六名従業しておるような状況でございます。