1957-03-29 第26回国会 参議院 予算委員会第二分科会 第1号
アメリカ炭のアッシュは五%とか四%であるから、炉へ入れた場合出銑率は全然違いますね。日本みたいに炉の少い所は出銑効率の高い粘結炭を使いたいというのは、これは技術屋の、何といっても白米を食べたいことと同じでありますね。そういう意味でわれわれはアメリカの鉱石を無視することはできない。
アメリカ炭のアッシュは五%とか四%であるから、炉へ入れた場合出銑率は全然違いますね。日本みたいに炉の少い所は出銑効率の高い粘結炭を使いたいというのは、これは技術屋の、何といっても白米を食べたいことと同じでありますね。そういう意味でわれわれはアメリカの鉱石を無視することはできない。
具体的に申しますると、一昨年私たちが北京に行ったときに、開らん炭というものはアッシュが二〇%そこそこあるので、フレートの関係から見ると、どうしてもアメリカ炭の輸入の方が有利である、そういうので、鉄鋼連盟の話もあって、話はつけて帰ってきたのですけれども、技術的に出銑率が下るおそれがあるから見合わしたい、こういうことであったのです。
さらに第四点は、アッシュが非常に多いのだけれども、この出銑率に対する影響はどうであるのか。 さらに第五点は、今の開らん炭の輸入の計画は、長期契約であるのかどうか、この五点についてそれぞれお尋ねをいたしたいと思います。
一番先の表は熔鉱炉の出銑率、この出銑率と申しますのは、熔鉱炉が千トンの熔鉱炉でございますと千トンという工合に、一応キヤパシテイが見積られておるわけでありますが、その公称能力に対しまして、実際に銑鉄の生産をする率を書いてございます。つまり一〇〇%の場合には千トンの熔鉱炉なら千トン毎日銑鉄が生産される、こういう意味でございます。
相当その他の面を合理化されて、先ほどの説明による資料によりますと、出銑率にしても、或いはコークス費にしても、原単位の問題でも、殆んど国際水準にまで漕ぎ付けておられるように思うのです。ところがどうも八割五分までが原料費であるために、実際の価格というものは国際価格に比してまだ相当高位にある、こういうことになるわけです。